2017/04/01 (土)
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川崎選手の復帰入団会見「一番にホークスが」

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おかえり、ムネリン!

4月1日(土)、川崎宗則選手の入団会見がヤフオクドーム内のプレスカンファレンスルームにて行われました。

川崎選手は鹿児島出身の35歳。鹿児島工業高校から1999年ドラフト4位で福岡ダイエーホークスに入団しました。2003年に一軍定着すると、その年133試合に出場してリーグ優勝と日本一に貢献。以降もホークスの中心選手として活躍し、ベストナインとゴールデングラブ賞を各2回ずつ、盗塁王と最多安打を2004年にいずれも受賞しました。また、第1回と第2回のWBCでは日本代表選手としても存在感を発揮して連続世界一の原動力にもなりました。

2011年オフに海外FA権を行使してアメリカにわたり、シアトル・マリナーズ、トロント・ブルージェイズ、シカゴ・カブスでプレーしてきました。

ホークスに復帰するのは6シーズンぶりとなります。背番号は「52」です。

以下、会見の主な一問一答

(まず川崎選手より)
「おはようございます。福岡ソフトバンクホークスに入団することになりました川崎宗則と言います。皆さんよろしくお願いします。鹿児島出身であります。That’s it(以上です)!」

――おかえりなさい。
「ただいまというか、まだ帰ったという感じがしない。ヤフオクドームでプレーをしないと本当の意味で帰ってきたとはならない。まだ福岡に帰ってきただけ」

――今の心境は?
「おとといまでアメリカにいました。クビになり、こりゃ困ったとなっていたところに一番にホークスが声をかけてくれた。それが嬉しかった。次の日、朝起きてホークスでプレーしたいと思った。そして今日、(契約書に)サインをしました」

――福岡、そしてホークスへの思いはずっとあった?
「福岡が大好きで、そして福岡に帰ってくるたびにたくさんのGMがいました。タクシーの運転手さん、行く店の大将、エレベーターで会う子供連れの家族。毎日たくさんのGMから『いつ帰ってくるの?』と声をかけられました。それはいつでも頭にありました。2011年のオフにアメリカに挑戦して、あの時は帰ってくるつもりはなかった。まさかこんな風になるなんて考えてもいなかった。(復帰は)僕の思い、福岡のたくさんの人たちの思いがあったから。こんな僕に声をかけてくれたたくさんのGMに感謝したい。また、ホークス球団からもいつもたくさんの言葉をかけてもらっていた。なぜこのタイミングでの復帰になったのか、僕にもわからない。いまでも夢かと思うくらい不思議な感じ。でも、僕はホークスと福岡が好き。ここでユニフォームを着られることが一番うれしく思います」

――今のホークスをどのように見ている?
「僕のいなくなった後のホークスも頼もしい後輩たちが成長して、歴代でも1番強いという目で毎年見ていました。毎年強くなっていっている。頼もしく感じていました」

――これからはその一員に。どんな働きを?
「野手では一番年上になります。気をつかわなくていいのはいい(笑)。みんなで俺を引っ張っていってほしい」

――ポジションのイメージは?
「向こうに行ってポジションをたくさん出来るようになった。ピッチャーをやれと言われれば、やります。真っ直ぐとナチュラルのカットしかないですけどね。どこでも出来るのが野球選手というのが僕のポリシーなので。監督が僕を好きなように使ってくれて、それに僕は日本人らしくイエスと言いたいと思います」

――アメリカで糧になったこと?
「2012年にマリナーズに入団した時、イチロー選手とプレーをしたいという小さな頃からの夢を叶えるために行きました。本当はそれで終わりだったはずなのに、またアメリカに残りました。何でかなと思ったけど、環境が違いました。日本とメジャーの環境が。それが違うことに戸惑いながらも、少しでも勉強して、吸収して、自分のものにしていければいいと思った。それが日本の野球界でも、みんながいいプレーを出来る何かきっかけになればいいなと思いました。環境が違うところに行ったことで、ストレスが僕を強くしました。勉強することがたくさんあったし、たくさんの新しいものも見てきました。今までセオリーだと思っていたことが、そうではなかったこともありました。コレというのがすべてじゃないと分かった。それだけでもよかったと思います」

――若手へどのように伝えていく?
「僕とプレーをして野球が下手になってほしくない。上手くなってほしいし、野球をもっと楽しいと思ってもらいたい。プロ野球は厳しい世界。下手になればクビになる」

――改めてファンの皆さんへ
「もう『いつ帰ってくるの?』と言ってもらえない寂しさもあるかな(笑)。今年で36歳になります。2人の子供のオヤジになりました。だけど、キレッキレのオヤジです。息子とベースランニングをやっても負けません。15年経っても負けません。それくらいトレーニングをしています。本当の意味でおかえりと言ってもらえるのは、ヤフオクドームのグラウンドに立つときですかね」

会見に同席した工藤公康監督

「野球で力があるのはもちろん、誰からも愛されるキャラは素敵だと思う。これから体調を整えて、よし大丈夫という状態を作り上げて上(一軍)に上がってきてほしい。ポジション? うーん、どこでもと言うし、キャッチャーの練習もして頂きますかね(笑)。まあ、彼が普段やっている内野を中心に、一番能力を発揮できるところでと考えています。彼に何を望むというか、このままでいいです。ホークスのレギュラーとしてやっていた選手。能力が落ちたとも思っていません。体を見れば、しっかりトレーニングを積んでいるのも分かる。キャラもいいし、チームをさらに明るくしてほしい」

2017年4月1日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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