2018/10/04(木)選手

ホークスで11年。大隣投手が福岡で最後の登板

昨年まで11年間ホークスでプレーし、今季はマリーンズのユニフォームを着た大隣憲司投手が今季限りで現役を引退します。10月3日(水)、ヤフオクドームで行われたホークス×マリーンズで最後のマウンドに立ちました。

 マリーンズ井口監督の粋な計らいで、引退試合は愛着たっぷりの福岡、そして先発のマウンドでした。「ストレートの真剣勝負」と登板前に話していた大隣投手。1回裏、ホークス在籍時に使用していた登場曲が流れ、DJツバサのアナウンスに背中を押されてマウンドへ向かっていきました。

 ホークスの1番打者は上林誠知選手。ガチンコ勝負の思いに応えました。初球のボール球をしっかり見送ると、2球目の137キロストレートを強振でとらえました。打球はライト前へ弾むヒットとなり、大隣投手は思わず苦笑いを浮かべました。

 工藤公康監督、井口監督から大きな花束を受け取って、打者1人との対戦を終えてベンチに下がった大隣投手。スタンドからは敵味方関係なく割れんばかりの拍手がおくられる中、トレードマークである笑顔を最後まで絶やすことのないままマウンドを去りました。

 一方で同期入団の髙谷裕亮選手は大号泣。大学時代にも日本代表のチームメイトとしてともに歩んできた野球人生を思い返したのか、なかなか涙が止まらない様子でした。

 また、試合後はマリーンズが今季福岡最終戦とあってスタンドへ挨拶。その中には大隣投手の姿もありました。そしてホークスの選手たちもグラウンドに飛び出し、マウンドで大隣投手を高々と胴上げしました。

 大隣投手は2012年に12勝を挙げるなど先発として活躍。その後国指定の難病である「黄色靭帯骨化症」を患いましたが、2014年7月に勝利投手になり、その病から復活を果たした初めての投手となりました。そして同年の10月は、リーグ優勝を決めた「10・2」やクライマックスシリーズ・ファイナルの初戦、第6戦の快投など神がかった活躍でホークス日本一の原動力となりました。通算は52勝50敗、防御率3.36。大隣投手、たくさんの感動と興奮をありがとうございました。

2018年10月4日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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