2021/10/09 (土)
選手

長谷川選手が引退表明「悔いはありません」

今季まで15年間、ホークスひと筋でプレーしてきた長谷川勇也選手が10月9日(土)にPayPayドームで引退会見を行いました。長谷川選手は前日8日(金)に今季限りでの現役引退を表明していました。

長谷川選手は、2006年大学・社会人ほかドラフト5巡目で専修大学から入団。卓越したバットコントロールを武器に3年目にレギュラーを獲得。2013年には打率.341、198安打で首位打者と最多安打の打撃タイトル二冠に輝きました。また、この年にはベストナインにも選ばれました。

ベテランとなってからは代打の切り札としてチームの主力を担いました。「打撃職人」や「求道者」と周囲に呼ばれるほど技術を磨くことにこだわり、人一倍の練習量でそれを培っていきました。その理論を若手にも惜しみなく伝授。多くの選手たちから慕われる存在でした。

この日まで1232試合出場、3849打数1108安打、打率.288、76本塁打、434打点、78盗塁、出塁率.365の成績を残してきました。

以下、会見の主な一問一答です。

【冒頭に長谷川選手から挨拶】
「今シーズンを持ちまして、現役生活を引退することになりました。ファンの皆様、報道関係者の皆さま、支えて下さった全ての皆様、本当にありがとうございました」

――今の心境は?
「心境。そうですね。えー、複雑な心境ではあります。でも、皆さんの前でこうして報告ができることを嬉しくも思っています」

――決断のきっかけは?
「1年1年が勝負と思って、毎シーズンやっていました。やっぱり足がボロボロになったと自分で実感しましたし、それが打撃にまで影響してしまった。それが決断に至った一つです」

――右足首の怪我が影響。
「今シーズンのキャンプ初日に足がロックしたんですよ。歩けないくらいロックしたんですよ。でも、足首との付き合いも長いので、自分で治すことができた。だけどシーズン中もたびたびあった。ちょっと違うなと違和感もあって、交流戦に入った頃からですかね。あー、ちょっとおかしいなと感じていました」

――周りの方々の反応は?
「まずは『お疲れ様』と。家族もそう。(工藤)監督や王会長だったり、引退すると報告した皆様から『お疲れ様。よくやった』と言葉を掛けてもらいました」

――悔いはない?
「悔いはないです」

――右足の怪我とどう向き合ってきた?
「最初は、なぜこうなってしまったのかとか、結果出ないのかと考えた。しかし、しょうがない。この体に、この足に合わせたバッティングを作っていこう。そう考えながらやりました」

――15年間の中で印象に残っているのは?
「日々自分と向き合って、野球と向き合ってきて、15年あっという間でした。この瞬間、あの瞬間というのはこれから感じるのかも。一生懸命突っ走ってきて、引退を決断して、振り返る瞬間というのはこれから思い出されるのかなと思います」

――選手として追い求めたことは?
「難しいですね。まあ、やっぱり、やってダメだったらしょうがない。やらないと後悔しか残らない。そう思って臨んできました」

――どんなプロ野球生活だった?
「順調というか、きれいな道ではなかった。山あり谷あり。でも、ぼくだから、この山を登って、谷を越えてこられたと思います」

――感謝の想いは
「いっぱいあります。家族はもちろん、球団スタッフも。本当に一杯ですね。誰に言っていいのか分からない。でも、一番身近な家族には感謝してもしきれない」

――後輩たちへ
「昨日筑後で若い選手たちとは会って、アドバイスというか15年やった先輩としてやった方がいいと伝えた。もっともっと情熱を持って熱くプレーしてほしいという思いも伝えた」

――第2の人生のビジョンは?
「一切何も考えていない。少しゆっくりしようとはしている。でも、ずっと野球やってきたんで、ゆっくりできない。野球中継も見ちゃう。引退すると決めてから野球を見るのが楽しいんです。2軍の時は見たくないと思った。今はプレーボールから試合終了まで見られる。一ファンとして、ホークスの試合を観られるようになった。また、今後も見る中で感じたことを勉強していければ」

――ファンの方へメッセージを。
「僕は決して、ファンサービスとか得意じゃなかった。少なかったと思います。でも、プレーでファンの皆さんに喜んでいただきたいというのが僕の信念だった。一生懸命やる姿というのを、見て、感じてもらいたかった。そういう気持ちを持ってプレーしていました。それは少しでも感じて頂けたかなと思います。本当に、あまり目を見張るような数字は残せなかったけど、若い時から最後まで応援してくださって、それが力になりました。支えにもなりました。本当にファンの皆様には感謝しています。ありがとうございました」

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