5月11日（水）、3，4月度「月間スカパー！サヨナラ賞」の受賞選手が発表され、パ・リーグ部門で吉村裕基選手が選ばれました。

「月間スカパー！サヨナラ賞」は月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られており、吉村選手は4月17日（日）のイーグルス5回戦（ヤフオクドーム）、7対7の同点で迎えた延長12回裏、無死一塁から左中間スタンドへサヨナラ2点本塁打を放ちました。

この日のホークスは初回に先制され、一時は逆転に成功したものの、6回表に5点を奪われるなど苦しい展開。3対7とリードを許して9回裏を迎えました。4点を追うチームは2死二塁から内川聖一選手の適時打で1点を返すと、松田選手が安打でつなぎ、2死一、二塁から代打で登場した吉村選手が今シーズン17打席目での初安打となる同点3点本塁打を放ち、延長戦へ突入。12回裏の吉村選手の2本目の劇的な本塁打によって、チームは連勝を6に伸ばしました。

同日、ヤフオクドーム内のプレスカンファレンスルームで会見が行われ、吉村選手は「ありがたい気持ちでいっぱいです」とコメントしました。また、当日の試合を振り返り、「9回の場面は、すぐに追い込まれてしまったけど、期待して応援してくれているファンをガッカリさせたくないと思い、三振だけはしないようにと思って振りに行きました。サヨナラの打席は自分の打撃をしようと、力強いスイングをしに行くことを考えていました」と話しました。

4月17日の試合は、熊本・大分地域で大きな地震が起きた直後でした。ヒーローインタビューでも「僕だけじゃなく、ホークスの選手、そしてプロ野球選手全員が、みんな（被災地のことを）心に留めてやっています。内川さんが先日言っていたように、野球選手として野球で勇気を与えられるよう、一生懸命やっていきたいです」と思いを語っていました。

また、プレゼンターとして会見に駆け付けた「スカパー! プロ野球PRアンバサダー」を務める倉持明日香さんからトロフィーなどが手渡され、「吉村選手の熱いプレーに、最後の最後まで分からない野球の面白さを改めて教えてもらいました。今期のさらなるご活躍を期待しています」と激励の言葉を頂きました。