松中信彦選手が、2月1日キャンプインまでバットスイングを封印する「3冠王調整」を宣言した。20日、手術した右ひざと左ひじのリハビリを兼ねたグアムでの「単独1次自主トレ」から帰国。「もっとしっかり走れるようにしないと。(1月は)バットは振りません」。来月、再びグアムで行う2次自主トレでも、ノースイングを貫く考えを明かした。
福岡空港に降り立った主砲は「順調です」と、真っ黒に日焼けした充実した表情で語った。グアムでは温暖な気候のもと、約2ヶ月ぶりにランニングを再開。3分間走って1分間休憩するインターバル走から練習を開始した。「痛みはないかな、と思っていたけど、まだ傷の部分に多少の痛みはあった」。走る時間を5分に伸ばすまでに回復したが、完全ではない。まずは下半身強化に専念する。
バットの技術に関しては何の心配もいらない。とはいえ、来季開幕戦は通常より1週間ほど早い3月20日(日本ハム戦)から。「オープン戦の試合数が少ないことも頭に入れながらですけど」と言うように、オープン戦も例年より少ない14試合で、3月14日の広島戦が最終戦となる。早めの調整が要求されそうなところだが「過去にも(春季)キャンプまで振らなかったこともありますし」と、焦りは見せない。
振りたい気持ちを抑えるだけの自信の裏付けがある。03年オフから04年1月の自主トレでも、前年に痛めた右ひざの影響もあってバットを封印した。それでも04年は130試合に出場し、打率3割5分8厘、44本塁打、120打点で主要打撃タイトル3部門独占した実績がある。
松田宣浩選手、小斉祐輔選手、高谷裕亮選手も帯同予定の次回グアム自主トレは、秋山幸二監督も現役時代に行っていた過酷なメニューで知られる。「僕だけ別メニューというわけにはいきませんから」。若手とともに下半身をいたわりながらいじめる覚悟だ。「先のことはわからないけど、間に合うと信じてやっていくだけ」。自身の開幕ダッシュがチームの覇権奪回への近道と信じ、主砲が過酷なオフに挑む。