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| 2回無安打4奪三振2四球の内容の和田投手 |
和田毅投手が不安を完全に消し去った。オープン戦“開幕投手"として先発。今季初の実戦で2回無安打無失点、4奪三振と文句なしの投球だ。昨秋から取り組む新兵器カーブも3球投げて好感触。キャンプ序盤に左ひじの張りを訴えた影響で「ぶっつけ本番」の実戦となったが、3月26日の本拠開幕オリックス戦に力強く前進した。チームは6-1で広島に快勝した。
福岡のファンの拍手に包まれ、和田投手が小走りでマウンドを降りた。ベンチへ戻ると白い歯がこぼれる。2回無安打無失点に4奪三振。文句なしの内容で今季初実戦を終えた。和田投手はもちろん、チームにも安堵(あんど)が広がった。
和田投手「思ったより投げられた。実戦のマウンドに立てたのが一番の収穫。今の時点で体の状態がベストだと確認できた。」
誤算があっても崩れない。今年ここまでの和田投手を象徴するかのような投球だった。初回1死後に7球連続でボールとなり、2四球で一、二塁のピンチを迎えた。だが、4番栗原選手を直球で左飛に打ち取ると、5番フィオレンティーノ選手も外角高めの直球で空振り三振。球威も申し分なかった。
新兵器も光った。昨秋から精度アップに取り組んできたカーブを3球試投して見逃し2球にファウル1球。初回先頭の東出選手は思わずのけぞった。「簡単にストライクを取れた。抜けずに投げられたのが一番」。昨秋は自身初の投げ込みを敢行して、打者のタイミングを外す110km/h台中盤のカーブを磨いてきた。シーズンでも新たな武器として使えるメドが立った。
「ぶっつけ本番」を乗り越えた。キャンプ序盤に左ひじの張りを訴えた影響で、今年はまだ打者相手に1球も投げていなかった。プロ8年目で初めて、フリー打撃やシート打撃などへの登板なしで実戦を迎えた。「時間がなかったのもある」。前日25日の練習後、ぽつりとつぶやいた。本来のステップを飛ばしての実戦。通算74勝の実績を持つ左腕にも、不安がないわけではなかった。だからこそ登板後、自然と笑みが出た。
秋山幸二監督も「いい状態に持っていけるんじゃないの」と目を細めた。登板が予定される3月26日の本拠地開幕戦まで残り4週間。和田投手は「四球は一番やってはいけないこと」と反省しつつ「よりよい形でシーズンへ入っていきたい」と、さらなる上昇カーブを約束した。視界は良好。背番号と同じ「21勝」を目指す1年が始まった。