ホークスの歩み

1964年

昭和39年(1964年)

スタンカは第1、6、7戦で阪神を完封。3勝を挙げてMVPを受賞。

第4戦の9回裏、サヨナラ本塁打を放ち笑顔のハドリ。


南海は前半戦さっぱりだった。原因は打線の不振。最後には野村克也(.262、41本塁打、115打点)も2年連続の本塁打王と打点王を獲り、ハドリ(.263、29本塁打、70打点)も相応のアベレージを残すのだが、前半はなかなか当たりが出なかった。
南海の追い上げ態勢は6月の中旬あたりから。この年.366で首位打者を獲り、72盗塁で4年連続の盗塁王にもなる広瀬叔功が打線をリード。打線に復調の兆しが見えてくる。このところ2年ほど低調だった杉浦忠(20勝15敗)、スタンカ(26勝7敗)の勝ち星も増え始めてきた。
大事な勝負どころでの直接対決に南海がめっぽう強かった。これがペナントレース展開上の、もうひとつの大きなポイントになった。8月4日からの対阪急3連戦にも南海が全勝、2ゲーム差をつけて完全に流れに乗った。8月は16勝9敗で突破して、その差は大きく7.5ゲーム。優勝圏内に逃げ込んだかともみえたが、9月に入って緊急事態を招き入れている。気の緩みからか、詰めの段階にきて不覚の7連敗。優勝の行方が分からなくなったが9月19日、南海の3年ぶり7度目の優勝が決まって、MVPには外国人では初めてのスタンカが選ばれている。

パ・リーグ成績

順位 チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率 ゲーム差 打率 防御率 本塁打
1 南海 150 84 63 3 .571 - .259 3.12 144
2 阪急 150 79 65 6 .549 3.5 .245 3.01 141
3 東映 150 78 68 4 .534 5.5 .250 2.95 100
4 東京 150 77 68 5 .531 6.0 .249 2.86 93
5 西鉄 150 63 81 6 .438 19.5 .242 3.57 116
6 近鉄 150 55 91 4 .377 28.5 .254 3.63 112

史上初の大阪同士の対戦となった。セ・リーグ優勝がなかなか決まらず、10月1日に延期というハプニングも。また、両チームの希望により、日本シリーズ初のナイトゲームで行われた。
南海のスタンカは26勝7敗でリーグMVP。阪神のバッキーは29勝2敗、最多勝と最優秀防御率を獲得。エースが外国人同士という珍しいシリーズとなった。シリーズの前日にペナントレースの優勝が決まった阪神は、バッキーを第1戦に立てられない事情があったが、待ち構えた南海の方はスタンカを先発に立てフル回転させた。
このシリーズは"外国人シリーズ"と呼ばれるほど外国人が活躍した。

南海の祝勝会。チームメイトからビールを浴びせられる国貞

日本シリーズ成績

第1戦 南海1勝 10月1日 甲子園19,904人
南海 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

スタンカ○ 村山●

第2戦 南海1勝1敗 10月2日 甲子園19,190人
南海 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2
阪神 1 0 0 1 0 2 0 1 X 5

バッキー○ 杉浦●

第3戦 南海1勝2敗 10月4日 大阪29,932人
阪神 0 1 4 0 0 0 0 0 0 5
南海 0 1 1 0 0 0 1 1 0 4

石川○ スタンカ● (本)藤井(神) ローガン ハドリ(南)

第4戦 南海2勝2敗 10月5日 大阪30,107人
阪神 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3
南海 0 0 0 1 2 0 0 0 1X 4

新山○ 村山● (本)山内(神) ハドリ(南)

第5戦 南海2勝3敗 10月6日 大阪26,962人
阪神 0 3 0 1 0 0 2 0 0 6
南海 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3

バーンサイド○ 皆川● (本)辻佳 安藤(神) 森下(南)

第6戦 南海3勝3敗 10月9日 甲子園25,471人
南海 0 2 0 1 0 0 0 0 1 4
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

スタンカ○ バッキー●

第7戦 南海4勝3敗 10月10日 甲子園15,172人
南海 2 0 0 1 0 0 0 0 0 3
阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

スタンカ○ 村山●

協力:(株)ベースボールマガジン社