2010/03/12 (金)

多村選手、今季1号&初猛打賞と大暴れ

ソロ本塁打を放ち、ベンチでナインから祝福を受ける多村選手
ソロ本塁打を放ち、ベンチでナインから祝福を受ける多村選手
多村桜が、ひと足早く満開だ。多村仁志選手が、今季1号&初猛打賞と大暴れだ。チームが苦手とし、多村選手にとっても天敵だったロッテ大嶺投手から右中間に豪快な1発。オープン戦で5試合連続長打を記録し、長打率を8割4分に伸ばした。昨春は右肩痛で開幕1軍を漏れたスラッガーが今季は1年間、ポイントゲッターとして働く。

今の多村選手には向かい風も関係ない。千葉マリン特有の強風がライトからレフト方向に吹いていた。2回の1打席目。970gのバットでとらえた打球が、右中間スタンドに吸い込まれた。今季1号だ。

「きっちりバットを振れている。結果を求める時期じゃないですが、天気と相まって気分がいいです」。澄み渡った快晴の中、笑顔の花が咲いた。

数字が脅威の能力を物語る。この日、初猛打賞でオープン戦は25打数11安打の打率4割4分。ただのアベレージヒッターではない。打率以上にパワーが違う。これで5試合連続長打をマークし、長打率はなんと8割4分。25打数以上こなしている打者でダントツの成績を残している。

「今年、打球が飛ぶんですよ」と本人は首をひねるが、春季キャンプで初めてプールトレを導入するなど徹底した体調管理が奏功している。

数字だけではない。シーズンにもつながる1発だった。相手先発はロッテ大嶺投手。昨年チームは5試合対戦し、0勝3敗と一度も土をつけられなかった右腕。多村選手自身、6打数ノーヒットに抑えられている。今季初顔合わせで強烈な存在感を示してみせた。

家族の思いも力に変えている。今回の関東遠征では首脳陣の計らいにより、横浜から“自宅通勤”が認められた。今年も単身赴任生活を決めた多村選手にとっては貴重な時間。球場入り前には子供の幼稚園送りが日課。「この前、2番目の子供に、パパはどうして毎日家に帰ってこないの?って聞かれたんですよね。(関東遠征で)自宅に泊まらせてもらえる監督、チームに感謝しています」(多村選手)。この恐怖のスラッガーが、この日は6番に座った。松中4番シフトを見据えたオーダーで得点を挙げる役割に、バット爆発でしっかりと応えてみせた。

昨春、開幕1軍に多村選手の名はなかった。右肩痛で5月下旬まで復帰が遅れた。だが、今年は違う。6回裏2死二塁の場面では、西岡選手の右前安打をさばき、ライトから本塁にストライク送球で捕殺を記録。背番号6の輝きが増し、ホークス打線はまたぶ厚くなった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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