小久保裕紀選手が、値千金の一打だ。1点を追う7回表。日本ハムの継投策にも動じない。直前、三塁側ベンチは好投していた武田勝投手から江尻投手にスイッチ。3番オーティズ選手が左前安打を放ち、打席を迎えていた。「オーティズがよく出て、走ってくれた。二、三塁かと思ったけれど、意外に打球も切れていったな」。右翼線への同点適時二塁打でオーティズ選手が一挙ホームイン。ふってわいたワンチャンスを仕留め、試合を振り出しに戻してみせた。
疲れも、バットが、白星が吹き飛ばしてくれる。開幕戦3安打した前夜、チーム宿舎で全身に感じた張りをマッサージで癒やした。「いやあ、今日はサヨナラ(負け)の場面があれだけあってなあ。野球は不思議なもんや。完全に負けゲームや」。チームの勝利に白い歯はこぼれっぱなしだ。
チーム1号は松田宣浩選手に譲った。「でも、オレが最終打席仕留めておかないかんな」。延長10回表に大きな中飛に終わった自らの場面を笑いの種とした。この余裕が、好調さの裏返しだ。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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