1月30日（月）、ジョー・ガンケル投手（背番号27）とコートニー・ホーキンス選手（背番号10）の入団会見がPayPayドーム内のプレスカンファレンスルームで行われました。
ガンケル投手はアメリカ合衆国出身の31歳右腕。米メジャー球団でプロのキャリアをスタートさせたものの、メジャー登板を果たせず、2020年から阪神タイガースでプレー。昨季までの3年間で先発、中継ぎで活躍して通算16勝、11ホールド、防御率2.92と安定した投球を見せてきました。
ホーキンス選手はアメリカ合衆国出身の29歳。米大リーグ・ホワイトソックスのドラフト1巡目（全体13位）指名でプロのキャリアをスタートさせました。メジャー経験はないもののマイナーリーグでは通算691試合で104本塁打をマーク。
昨季は米独立リーグ・アトランティックリーグのレキシントン・レジェンズでプレー。127試合に出場して打率．298、48本塁打、125打点、出塁率．399の成績を残して本塁打、打点の２冠に輝き、MVPも獲得しました。

以下、会見の主な一問一答です。

両者へ

ホークスの印象は？

ガンケル「日本でプレーしていて、ソフトバンクは優勝を争う強いチームと分かっている。自分が貢献して、日本一奪回のために頑張りたい」
ホーキンス「ガンケルが言ったのと同じ。ホークスは伝統ある素晴らしいチームと聞いています。勝利に貢献できるようにやっていきたい」

持ち味は？

ガンケル「どの球種でもストライク先行で、球数少なく、ゴロアウトを取って行くところ。ここ数年はフォークボールが有効に使えている。ストライク先行でインコースを攻めるところも」
ホーキンス「自分の長所は適応力。自分のフルスイングができなくても、アジャストしていい打球を打てる。また、状況を理解して打撃や守備も適応できるのが長所だと思っています」

ガンケル投手へ

今年からパ・リーグでのプレーになる。

「大きな違いはDH。また、パ・リーグの打者の方がパワーヒッターが多い印象。交流戦で対戦したが、甲斐（拓也）捕手らと対策を練っていきたい」

千賀投手の穴を埋める存在として期待される。

「千賀投手の穴を埋めるのは簡単ではない。でも、みんなで力を合わせて、穴ができたと言われないように先発ローテで頑張って行きたい」

チーム内の競争も激しい。

「チーム内での競争は常になければいけない。そういう競争があるからこそ、枠が空いた時に代わる選手が出てくる。競争はチームに必要なこと」

ホーキンス選手へ

日本野球へ対応するには？

「簡単なことではないと思う。だが、自分の長所として適応能力があると思っているので、時間を無駄にせずコーチと話をしてアドバイスをもらうこと。また、できるだけ多くの球を見るためにキャンプで数多く対戦もして、ブルペンにも球を見に行くなどして対応したい」

秋季キャンプにテスト参加。晴れてホークスに入団。

「ホークスとホーキンスだし、僕は『ホーク』というニックネーム。これ以上のつながりはない。それしかないというくらい嬉しかった」

ファンからの呼称は？

「ぜひ、ホークでお願いします」

仲良しになった選手は？

「たくさんの選手と話をしたが、クリ（栗原陵矢選手）は積極的に話しかけてくれた。でも、彼はまだホーキンスと呼んでた。時間が経ち、互いを分かり合ううちに『ホーク』と呼んでもらえる仲になると思う」

ガンケル投手へ

阪神時代はガンケル先生とのニックネームも。

「アメリカ時代のオフシーズンに教壇に立ってたからそう呼ばれるようになった。ただ昨年の春季キャンプでも、阪神の岩貞投手にスライダーを教えたことがあって、その後彼がいい投球をできるようになって『スライダー先生』と呼ばれたことがあった。僕は自分が投げるより教える方が上手いかもね（笑）。ホークスでも同じようにみんなに声をかけてもらって、いろんなことを共有したい」

若手に指導も？

「まずは新しいチームに来たので、お互い知り合うのが大切。自分の知識をどんどん共有していきたい。刺激し合って、野手とも一体となって戦っていきたい」

福岡は？

「まだ詳しくないが、阪神の通訳からは『もつ鍋』が有名と聞いた。美味しい食べ物もある。コロナの状況にもよるが、いろんなところに足を運んで、福岡の街のことも知りたい」

ホーキンス選手へ

福岡情報は？

「大きな海がある。魚が好きなので、海鮮料理もおいしいと期待しています」

両者へ

メッセージを。

ガンケル「ワタシノ、ナマエハ、ガンケルデス。よろしくお願いします。ソウデスネ、毎日日本語勉強しています。今シーズン頑張ります（すべて日本語で）」
ホーキンス「満員の球場でプレーできるのを願っています。若くタレント性のある選手がいっぱいいる。みんなで力を合わせて優勝できるように、一生懸命がんばります」

ジョー・ガンケル

コートニー・ホーキンス

甲斐 拓也

栗原 陵矢