2016/12/29 (木)
球団

馬原ジュニア監督「野球で声を枯らした」

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12月29日(水)、ホークスジュニアは宮崎市KIRISHIMAひむかスタジアムでイーグルスジュニアと交流試合を行い、約3か月間のチーム活動に幕を下ろしました。

試合は2対3で惜敗しましたが、馬原孝浩監督やコーチ陣、スタッフ、チームメイト全員が胸震えたシーンがありました。3回裏、2アウト二塁のチャンスで代打に起用されたのは大島諄士選手でした。

大島選手は難関のセレクションを突破するも、故障のために練習も思うように出来ずに悔しい日々を過ごしてきました。それでも懸命に声を出し、チームを全力でサポートする姿はチームの全員が見ていました。

バットを振ること自体が久しぶりでしたが、この打席で見事にセンター右へタイムリーヒット。一塁ベース上では最高の笑顔を浮かべ、会心のガッツポーズを決めていました。

「緊張しました。本当に嬉しかったです。この3か月間は、みんなが僕に声をかけてくれたりした。最高の仲間たちと野球が出来ました」と話し、ここまでを振り返り涙を流していました。

これで18名のホークスジュニアナインはまた別々の道を進みます。

馬原監督は「選手たちは、僕が伝えてきたことを一生懸命にやっていました。全員が声を出し、向かっていく気持ちを前面に出していました」と語ります。馬原監督自身も声を張り上げ、「野球で声を枯らしたのは久しぶり。リリーフピッチャーはベンチにいることがなかったので」と笑顔交じりで話していました。

子供たちの成長や上達にただただ驚き、最高のやりがいも感じたと言います。

「これからに期待して、成長を見守りたい」と話し、この3か月間の“監督生活”については「本当にすべてが新鮮でした。誰もが出来ないことをやらせてもらって感謝しています。この経験をプラスにしていきたい」と背番号14は最後もまた笑顔を見せていました。

また、今年のチームは、初めての試みとして、福岡医健専門学校と九州スポーツ医療専門学校からのスタッフのサポートも受けながら練習と試合に臨みました。高い意識レベルの中で過ごした経験は子どもたちにとっても貴重な日々となったはずです。

2016年12月29日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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