2018/02/11(日)球団

野村ホークスOB軍、先発の工藤監督134キロ!

ホークスの、そしてプロ野球の歴史を築き上げてきたレジェンドたちが一堂に介した夢の試合が行われました。

2月10日(土)、ジャイアンツの宮崎キャンプが60年と、ホークスが今年2018年に球団創立80周年を迎えることを記念し、ジャイアンツOBチームとホークス(南海、福岡ダイエー、福岡ソフトバンク)OBチームによるOB戦をKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で開催となりました。

この日はあいにく朝から雨模様で試合開催が危ぶまれましたが、なんとか天候が少しずつ持ち直して予定より1時間遅れて試合は無事にプレーボールとなりました。

それぞれの世代で球界を沸かせた3種のユニフォームに身を包んだ往年の名鷹戦士たち。再会を懐かしむ声があちこちから聞かれ、ロッカールームはまるで大同窓会。ちなみに工藤公康監督は「福岡ダイエー」の背番号47のユニフォームに袖を通し、「僕にとっても特別なもの。1999年のあの(福岡移転後)初優勝が今の常勝ホークスのきっかけを作った」としみじみ。当時キャプテンだった秋山幸二氏(前ソフトバンクホークス監督)も「またこの『FDH』のユニフォームを着ることになるとは思わなかった」と感慨深げ。「ソフトバンク」ユニフォームで出場した小久保裕紀氏は「普段からしっかり走っている」、松中信彦氏は「引退からまだ2年。やりますよ」と今回のメンバーの中では“若鷹”の2人はやる気満々。秋山氏、小久保氏、松中氏がこの日のクリーンナップトリオでスタメン出場しました。

試合は開始直後から見どころ満載。1回裏、先発の工藤監督とバッテリーを組むのは城島健司氏。「6年前に引退してユニフォームを着たのは初めて。キャッチボールもしていない」というのが嘘みたいなキャッチングとセカンドへのスローイングを披露。城島氏は「(巨人OB1番打者だった)高橋由伸監督からスカウトされちゃいました」とかつての城島節も健在に報道陣を笑わせていました。

そして立ち上がりの工藤監督は、球のキレもコントロールも抜群。ジャイアンツOB4番の王貞治ホークス球団会長との夢対決も実現し、結果は工藤監督が空振り三振を奪って勝利。しかし工藤監督は「会長への僕の球が遅すぎた。ファンの皆さんは会長が打って、走るところが見たかったのに」と反省しきり。工藤監督は2回を投げて無失点。最速はなんと134キロをマークしました。

その後試合は3回表にホークスOBが秋山氏のタイムリーヒットで先制。ホームに生還した村松有人1軍外野守備走塁コーチはこの日1番打者で出場して4安打の大活躍でした。

流れに乗りたいホークスでしたが、その後ジャイアンツOB打線の猛攻にあって追いかける展開に。しかし、この日は劣勢も関係なし。小久保氏のフェンス直撃二塁打に球場がわき、斉藤和巳氏が松井秀喜氏から見逃し三振を奪うピッチングに誰もが惚れ惚れしました。

試合は3対11でホークスOBは敗戦となりましたが、笑顔、笑顔の一日。

野村克也総監督は「お祭りだ。個人的には久しぶりに色々な人に会えて、元気な姿を見られて懐かしかった。ファンの人たちもホッとしたんじゃないか」と話し、その後は「ジャイアンツという名前だけで負けている。劣等感だよ」とボヤキつつ、「野球界の長老として、ファンの皆さんが昔を思い出して懐かしんでくれるのなら、今後もこのような試合をどんどん続けるべき。そしてもっと盛り上がることも考えていかないといけない」との言葉も聞かれました。

2018年2月11日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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