2018/04/01 (日)
球団

第1回「レジェンドデー」に野村氏、江本氏

3月31日(土)のバファローズ戦(ヤフオクドーム)は、「レジェンドデー」として開催されました。
今年、球団創設80周年を迎えたホークス。南海、福岡ダイエー、福岡ソフトバンクのそれぞれの帽子マークをアレンジした「球団創設80周年記念ロゴマーク」の作成し、さらに「過去と現在の連携」をテーマとした「80周年記念ユニフォーム」も生まれました。
この「記念ユニフォーム」を選手、監督、コーチが着用して臨む「レジェンドデー」が、今シーズンはヤフオクドームでの主催試合の5試合において行われます。
その第1回目が3月31日に開催されました。

「レジェンドデー」ではホークスのレジェンドOBがゲストに登場。この日、ヤフオクドームに来場したのは、戦後初の三冠王であり、名将・知将としてデータ野球の礎を築いた野村克也氏。そして野村監督のもとでプレーをして、南海ホークス最後のリーグ優勝の胴上げ投手となった江本孟紀氏の両レジェンドでした。

試合前には「王貞治ベースボールミュージアム」でトークショーも行われました。
歯に衣着せぬトークがお馴染みな両氏。野村氏は南海グリーンを意識したという若草色のジャケット姿で登壇しました。「野村監督と江本投手」の時代を振り返った場面では、野村氏が「江本、江夏、門田の3人には本当に手を妬いた。『3悪人』。でも、彼らには感謝しとるんや。そこを経験したからその後にいろんなチームで監督をやらせてもらったが、何てことはなかったからな(笑)」とノムさん節で会場を沸かせました。

また、野村氏が江本氏をトレードで獲得した際の裏話も披露。「東映の田宮監督から電話があって、うちのキャッチャーが欲しいと。江本のことは目をつけていたが、すぐに名前を出すと足元を見られると思って3日間我慢してから電話をかけたんだ。その時もわざと名前を言わずに『あの背の高い右投手』とか言ってはぐらかしてな」と知将らしいエピソードに会場のファンも興味津々に聞き入っていました。

その後、グラウンドに場所を移してセレモニアルピッチも行われました。マウンドに江本氏が立ち、野村氏は捕手の後ろで審判役に回りました。投球は右打者の外角方向へのワンバウンド。「もう10年以上もキャッチャーに(ノーバウンドでは)届いてないですよ」と苦笑い。それを聞いた野村氏は「衰えたな。人間勝てないものが2つある。時代と年齢。それを証明したね」との“口撃”には江本氏もただただ苦笑いを浮かべるだけでした。

第2回の「レジェンドデー」は5日5日(土・祝)のバファローズ戦。レジェンドOBゲストで、不屈の男として南海、ダイエーで活躍したカズ山本(山本和範)氏をお迎えします。

2018年4月1日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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