2018/04/30 (月)
球団

粘りの野球!浪速を沸かせた「復活」南海戦士たち

今年もホークスが大阪に“里帰り”し、南海ホークスが復活した3日間。
4月28日(土)から30日(月)にかけての3連戦は、バファローズとの共同イベント「KANSAI CLASSIC 2018」として京セラドームで行われました。

ホークスは1984年から1988年にかけて使用したビジターユニフォームを復刻したモデルを着用して3試合に臨みました。
ビジター試合でしたが、京セラドームには連日多くのホークスファンの方も詰めかけ、南海グリーンのレプリカユニフォームやグッズを身に着けて声援を送る姿を本当にたくさん見ることが出来ました。

また、1988年といえば、南海ホークスの最終年。南海ホークスとして最後に戦った公式戦は同年10月20日、川崎球場でのロッテオリオンズ戦(現・マリーンズ)でした。ビジターの試合だったので、まさに今回復刻されたモデルのユニフォームを着て、この南海最後の一戦に臨んだのです。
その当時の試合のスタメンは次のとおり。

7畠山 6湯上谷 8佐々木 D門田 9岸川 5藤本博 4永田 2森 3河埜 P西川

森浩之作戦コーチ兼バッテリーコーチ補佐と藤本博史1軍打撃コーチが名前を連ねていました。

森コーチは「入って2年目。レギュラーじゃなくて、消化試合だから偶々スタメンだったと思うよ。当日のことは覚えてないな。南海の最後よりもまだ自分のことで必死だったのかもしれない。まあ30年も経つしね」と言いながらも、「やっぱり懐かしいよね。このユニフォーム」と笑顔を見えていました。

藤本コーチも「はっきりとは覚えていないかな。南海は終わってしまうけど、自分自身はまだ若手だったしこれから先があるって気持ちだったと思うよ。でも、今回みたいな復刻シリーズは嬉しいよね」とやはりひげを蓄えた口元を緩めていました。

ホークスの歴史を作り重ねてきた先輩たちの思い、そして南海時代から長きにわたってホークスを愛してくれる浪速のファンの思いを胸に戦った3試合。29日(日)の2戦目では、土壇場の9回に上林誠知選手のタイムリーで追いつき、延長10回表に本多雄一選手に勝ち越し3点三塁打が飛び出して7対4で勝利しました。最後まであきらめないホークスらしい戦いぶりでした。

また、球団創設80周年のシーズンを戦うホークス。5月5日(土・祝)には今季2度目の「レジェンドデー」(バファローズ戦、ヤフオクドーム)が開催されます。

2018年4月30日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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