2019/02/07 (木)
選手

甲斐野投手と柳田選手の「夢対決」

2月7日(木)春季キャンプ第2クール最終日

最高気温が20℃に迫る暖かな一日となった宮崎。「走る、走る」キャンプ序盤も、この第2クールで1つの区切りとなります。
この日、若手投手の場合50mを10本、80mを20本、150mを16本、さらにオフフィートトレーニング(機具などを用いながら心肺機能を強化)にも励みました。

気温が上がったこともあり、いつも以上に堪えた選手たちでしたが、みんな最後まで走りきりました。工藤公康監督は「次のクールからは実戦形式もさらに入って来るし、走る量は落とします。みんなよくやってくれました」と笑顔を見せていました。
とにかく心肺機能を高め、疲労回復を増進するのがここまでの大きな目的。長いシーズンを戦う土台が着実に出来上がっています。

そして午後の打撃練習では、4人の投手が打撃投手で登板しました。武田翔太投手、二保旭投手に次いでマウンドに上がったのがルーキーの甲斐野央投手。いよいよマウンドで「最速159キロ」右腕がお披露目されました。
まず上林誠知選手と対戦し、続いて打席に迎えたのが柳田悠岐選手。「甲斐野投手vs柳田選手」の夢対決の実現です。
入団決定当時に「同じチームですが、紅白戦で対戦して三振を獲りたい」と話しており、注目度抜群の中、投じられた1球は甲斐拓也捕手のミットに「ズドン!」と突き刺さる重たいストレート。柳田選手は思わず「はやっ」と声を上げました。
20球を投げましたが、衝撃は13球目。柳田のバットを真っ二つにへし折りました。
「詰まらせて折ったわけではなく、泳いで折れた。満足感はありません。柳田さんのスイングスピードが速かったからだと思います」

 冷静に振り返った甲斐野投手は、柳田選手が発した言葉も、「聞こえましたけど、そんなに速くないですよ。すぐに打たれます(笑)」と笑って振り返りました。

 本人は「140キロ後半じゃないですか」と言いましたが、倉野信次投手コーチによれば、150キロをマークしていたとのこと。投球中には和田毅投手や千賀滉大投手、森唯斗投手らが練習の合間にグラウンドを覗き込み、「あれは速い」と驚いていました。
「ブルペンでやっていることをマウンドで表現できるかをテーマにしていました。力感のないフォームでリリースのところまで持っていけるか。それは少しは実践できたと思うので、収穫はあったと思います」

 その後は板東湧梧投手も登板。ここまで順調そのもので、キャンプは第2クールまでが終了しました。


くもり 19℃ 10,600人

2019年2月7日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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