10月18日(金)、「SMBC日本シリーズ2019」の開幕前日に、両チームの監督、首脳陣が出席して監督会議が行われました。会議の中では、今シリーズは「予告先発」が採用されることなどが確認されました。
その後、工藤公康監督が記者会見を行いました。
【工藤公康監督】
――今の心境は?
「ちょっと緊張感が増してきました。同時に、楽しみだなとも思っています」
――巨人との日本シリーズはホークスとして19年ぶりになりますが、いかがでしょう?
「19年前はジャイアンツに所属していましたが、本当に懐かしく思います。でも、今はホークスの監督として、チャレンジャーとしてファンの皆さんに楽しんでいただけるシリーズにしたいと思っています」
――王会長から何か言葉は?
「本当に楽しみにしていただいていると思う。素晴らしい野球をお見せするのが何より大事。そして、やるからには勝ちたいです。あのときはジャイアンツの人間として勝てたけど、今回はホークスの監督として勝ちたいです」
――巨人の印象は?
「投打のバランスがよく、若い選手も伸びて来ているので、本当にバランスのいいチームだなと思います。打線はどこからでも点が取れる。当然主軸は抑えないといけないけど、どの打順でも足や長打もある。すべてにおいて油断できないです。投手陣も、交流戦の時に山口投手に抑えられている。その辺はしっかりと対策を立てていかないといけない」
――ホークスの初戦先発は千賀投手です。どのような期待を?
「うちのエースですので、CSファイナル(8回2安打無失点)のようなピッチングを期待しています。エースで勝って、チームが盛り上がっていかないといけない。非常に期待は大きいです」
――その一方で、山口投手と対する打線は?
「そこは、選手、コーチの皆さんにしっかり準備を、と言っています。注文もしました。対策ができれば、対等以上に戦えると思います」
――CSファイナルでは打線が好調でした。いまの雰囲気は?
「状態はしっかりキープしてくれていると思います。また、結果の出なかった選手もしっかり練習をして準備はできています。CS同様に次に繋げる攻撃をしていければ」
――継投策については?
「基本的にはシーズン中やCSファイナルと同様です。早めの継投のケースもあれば、イニングを投げてもらうこともあると思います。臨機応変に対応したい」
――選手名は挙げづらいかもしれませんが、キーマンを挙げるとすれば?
「言いづらいです(笑)。CSでも見ていただいたように、うちはホームラン打者でも逆方向へのヒットを打ちにいってそれが勝利に結びついた。次へ繋ぐ気持ちが勝利につながる。それを忘れないで日本シリーズでも戦っていきたい」
――ファンの皆さんへ。
「ファンの皆さん、待ちに待った日本シリーズが始まります。ホークスは常に日本一を目指して戦っています。今季はリーグ優勝ができずに悔しい思いをしました。その悔しさを持ってCSを勝ち抜き、日本シリーズに来ることができました。日本シリーズでもその思いをぶつけて日本一を勝ちとる。その気持ちで戦います。ファンの皆さんに熱い野球をお見せできるように頑張ります」
また、チームは午後2時からヤフオクドームで全体練習を行いました。約2時間の最終調整を終えて、柳田悠岐選手会長が報道陣の質問に応じ、意気込みなどを語りました。
【柳田悠岐選手】
――いよいよ明日から日本シリーズです。
「あと少しなので、頑張ろうという気持ちです」
――チームの雰囲気は?
「雰囲気はいいと思う。みんなで残り4つ勝ちに行きます」
――巨人の印象は?
「投打ともに素晴らしい。すごく強い相手なので、自分たちの野球で向かっていきたい。挑戦したいです」
――初戦先発の山口投手の印象は?
「真っ直ぐが強いしコントロールがいい。隙のない素晴らしいピッチャー。難しい相手だと思います。何とか点を取るしかない。チーム一丸で行きたいし、なかなか点を取れなかったとしても、しっかり守ってやることをやりたい」
――大舞台に臨む心構えは?
「何も考えないです。平常心というか、何も考えない」
――3年連続日本一への意気込みを。
「なかなかそういうチャンスはない。モチベーションにしたいです」
――個人としての思いは?
「いい結果が出せるように頑張ります」
――CSでは見事なホームランがありました。
「見事なホームランではないです。なので、見事なホームランを打てるように頑張ります」