2020/02/29 (土)
選手

【戦評】PayPayドーム初陣。岩嵜投手が快投

2月29日(土)ホークス4-5タイガース PayPayドーム

2020年シーズンの本拠地初戦。試合前には南海時代に選手、監督として活躍された野村克也氏が2020年2月11日に逝去されたことを受けて、両チームによる黙とうが実施されました。

球場名がこの日から福岡PayPayドームとなり、その最初のマウンドに上がったのは東浜巨投手。23日(日・祝)のオープン戦初戦でも先発して3回無失点と好投していましたが、この日は4回4失点という悔しい結果になりました。失点はすべてソロ本塁打によるものでした。「ストレートの感覚は良かったと思います。ただ、変化球に関してはまだまだ修正していかないといけない。自分の中で、試しながら投げたところもありましたが、頭と体がまだうまく一致していないと感じる部分もありました。課題を少しずつクリアして、レベルを上げていきたいと思います」と次回登板に向けて気持ちを切り替えていました。

この日の中で特に目を引く快投を見せたのが岩嵜翔投手でした。八回に登板すると最初の打者をどん詰まりの二飛、さらに左飛、最後は152キロで三球三振と1イニングをわずか7球で片づけました。「キャンプ最終日のシャドーピッチングでいい感覚が見つかった。でも、まだもっと強い球が投げられると思います。PayPayドームの球速表示は速めに出るので、もっと欲しかったかな。ただ、前進できています」と胸を張っていました。

打線は七回に反撃開始。PayPayドームの“初打点”はバレンティン選手の適時二塁打。さらに釜元豪選手にもタイムリーが飛び出して、この回2点を返して2対5しました。さらに八回には九鬼隆平選手のタイムリーと、ルーキー佐藤直樹選手の適時三塁打で4対5と追い上げました。佐藤選手は初のPayPayドームのプレーに「プロ野球選手になったという実感がわきました」と感慨深げでした。

しかし、今季のオープン戦は無観客試合で行われることが決まっています。佐藤選手も「たくさんのファンの皆さんの前でプレーしたかった」と本音をポロリ。工藤公康監督も違和感があったことを認めつつ、「だけどベンチはみんな声を出してやっていた。ファンの皆さんの健康を考えると仕方ないと思います。我々は開幕に向けて準備をする。ペナントレースの開幕をファンの皆さんと一緒に迎えられるように、良い調整をしていきたいです」と話しました。

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