【7月25日（金）　ホークス5－2バファローズ　ヤフオクドーム】

赤鷹が天敵を蹴散らした。2011年以来8連敗中だったバファローズ西投手から得点を重ねて貴重な1勝を挙げ、ゲーム差「0.5」に詰め寄りました。

最終的には3点差勝利も、試合は大接戦でした。その中で得点源となったのが2番・今宮健太選手でした。2対1で迎えた5回裏、先頭の中村晃選手がヒットで出塁し無死一塁で迎えた打席。「ノーアウト一塁で打席に入る時は、基本的にバントだと思っています。この時もそう。だけどサインは違いました」。走者を走らせ、かつバントの構えからヒッティングに切り替えるバスターエンドランをベンチは選択しました。「とにかくセカンドにゴロを打とうと思いました。それがうまい具合に（打球に）角度がついてくれました」。鋭く伸びた打球は右中間へ落ち、一塁走者が一気にホームに生還するタイムリー二塁打となりました。

その後、またも1点差に詰め寄られましたが、7回ノーアウト一、二塁でも技ありプレーを見せました。この打席、当初は送りバントのサインでしたが2球ファウル。「しまったと思いましたが、すぐに気持ちを切り替えました」。ここで今宮選手はスリーバントに挑戦するムードを全身で表現。すると相手守備陣もそれに反応してきました。「しめた！」。ここでもバスターを決めると一塁内野安打。しかも相手守備のミスも重なり貴重な追加点を挙げることに成功しました。「バントを決めていれば、もっと気持ちのいいお立ち台になったんですけどね」と反省しつつも、一瞬の中で気持ちを整理してきっちり仕事を成功させるあたりは、2番打者として確かな成長を示したシーンでもありました。

投げてはエース攝津正投手が6回2失点の力投で7勝目をマーク。3人目の五十嵐亮太投手は自責0登板を「32試合」に伸ばし、最後を締めたサファテ投手は24セーブ目をマークしました。