開幕を翌日に控えた3月26日（木）、ホークスはヤフオクドームで全体練習を行い、最後の調整に汗を流しました。

その中で工藤公康監督が報道陣の質問に応えました。新監督で迎える開幕に「今はまだ緊張していませんが、明日になれば緊張するだろうなと想像しています」と笑顔交じりで話しました。オープン戦は11勝5敗1分、勝率.688で。2年連続12球団1位でシーズンを迎えます。打線については「得点能力の高い選手が多い。打線はつながりだと思うので、一番いい方法を選んだつもりです」と打順について話し、投手陣については「開幕投手を任せる攝津を含め、オープン戦で成果を出してくれました。自分自身を信じて投げてほしい。なかでもリリーフ陣はしのぎを削って残ったメンバー。自信を持ってほしい」と力を込め、初の開幕1軍キップを掴んだ塚田正義選手や牧原大成選手ら若鷹たちについても「オフに一生懸命トレーニングしたりオープン戦でチャレンジしたりしたことを思って戦ってほしい。ただ、1年間良いことばかりではない。切り替えも大事な要素。僕らもフォローをしながら、1年間戦っていけるようにしたい」と奮闘を期待しました。

また、開幕を前に内川聖一選手をキャプテンに指名しました。「彼にチームの中心をしてやってほしいと思いました。キャンプ、オープン戦を通じて野球に取り組む真摯な姿勢が見え、一塁守備なども居残りで特守を行うなど積極的にやってくれました。みんなの見本になってほしい選手」とその理由を明かしました。

工藤野球のモットーは「明るく、真剣に。どんな状況でもベストを尽くす」。プロ野球は“見てもらう”世界。一生懸命なプレー、それを盛り立てるベンチ、積極的な姿勢。それは絶対に必要なことと工藤監督は考えています。内川選手をはじめ、松田宣浩選手会長、本多雄一副キャプテンが先頭に立ち声を出す。

今年もホークスは12球団で一番元気に、そして熱くなって戦います。「連覇を出来るチャンスがあるのはソフトバンクだけ。常に熱く戦う選手を、熱く応援して頂きたいと思います」と工藤監督は最後まで熱弁をふるいました。