【6月19日（金）　ホークス4×－3ファイターズ　ヤフオクドーム】

サヨナラ決めてイイでしょ～、吉村裕基でイイでしょ～！

吉村選手が決めてくれました。6月19日（金）の首位攻防第1ラウンドは劇的な幕切れ。3対3の9回裏ノーアウト一、三塁の大チャンスに、代打で登場した吉村選手が初球を右中間へ打ち返すサヨナラヒットで大熱戦をモノにしました。

9回裏の攻撃。先頭の中村晃選手が粘ってフルカウントから四球を選び出塁。続く今宮健太選手はきっちりバントで転がすと、相手守備が乱れてノーアウト一、三塁とチャンスが大きく拡大しました。ここで細川亨選手の代打として、吉村選手が登場。いつもの軽快なリズムの登場曲（「ケツメイシ」の大蔵さんとDJ　KEINさんが制作したオリジナル曲）に乗せて、打席に向かいました。

「でも、それまで左投手だったのが、僕の直前で右投手（増井投手）に代わった。『交代かな』と頭をよぎりました…。そのまま打席へ、しかもこのような場面。それを意気に感じて、打席に向かいました」

沸き起こる大声援も胸に届いていました。「それをさらにプレッシャーに変えました」と吉村選手らしい独特の言い回し。

初球から151キロのストレートに振り負けず、右中間へ運んだのは「しっかり準備が出来ていたから」と胸を張りました。「ここまで歯痒い結果ばかり。何とかしたかった」。伏し目がちになった時もありました。それでも、試合のなかったこの4日間で気持ちを整理。届いたファンレターを読み、プロ野球選手であることの感謝の気持ち、その意義を再確認。さらに打撃も見つめ直し、コーチにアドバイスを仰ぎ、松田宣浩選手らチームメイトの練習を間近で熱心に観察してそのまま素振り部屋にこもっては鏡を見ながらスイングを繰り返しました。

今季初のお立ち台。昨季は飲酒運転の撲滅を熱烈ピーアールしましたが、今季は「先日、道路交通法が改正されたので」と自転車マナーについて言及。「福岡に引っ越してきて、音楽を聞きながら走る自転車や、暗くなっても無灯火で走る自転車に何度も遭遇して危ないと感じたことがありました」。そこでマイクを握って「自転車で来られているファンの方や子どもたち、音楽を聞きながら走らないように。それに夜道ではしっかり電気もつけて」と大きな声で呼びかけを行いました。