


【8月29日(土) ホークス5-4ファイターズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男 松田宣浩選手=28号2ラン&勝ち越し激走で3打点!>
カード勝ち越しのためには絶対に負けられない試合。しかも8回にまさか4点差を追いつかれるという苦しい展開の中、ホークスが底力を見せて接戦を制しました。
試合直後、工藤公康監督は開口一番「勝てて良かったね~。久しぶりに疲れる試合だった」と茶目っ気も見せながら大きく息を吐きました。
同点の8回裏、まずは先頭の今宮健太選手がヒットで出塁。工藤監督は「これが大きなプレーだった」と絶賛しました。「相手にとってノーアウトでランナー一塁となったことで、(次打者の)柳田くんに大胆な攻めが出来ずにフォアボールを出した。今宮くんのヒットは非常に価値があったと思います」。その後1アウト満塁の大チャンスとなり、この日の第2打席で28号2ランホームランを放っていた松田宣浩選手に打順が回りました。
「サファテが8回の途中から登板した。異例のことです。追いつかれたけど、勝ち越しを許さずに粘ってくれた。その投手の思いを無駄にしたくなかった。ケンタ(今宮選手)が打ってチーム全体も『よっしゃ!』という気持ちになりましたから」
どんな形でも、とにかく1点を奪う。追い込まれましたが、その強い気持ちで難しい低めのフォークボールに食らいついていきました。打球はショートゴロ。併殺打ならば無得点に終わってしまう場面でしたが、全力疾走で一塁はセーフとなり、待望の勝ち越し点を挙げることに成功したのです。
「今、世界陸上をやってるでしょ。この前の100m決勝でのガトリンとボルトの対決を見たんで、その気持ちですよ! 日の丸つけて僕が出てたら入賞できたくらいの走りをしました(笑)」
ホークスはチーム全員が常に全力プレーを心掛けています。先日もOBの小久保裕紀・侍ジャパントップチーム監督が「色々なチームを見るけど、ホークスは常に全力疾走をする。それが強さ」と語っていました。
この勝利で優勝マジックナンバーは「19」となりました。工藤監督は「残り32試合、とにかく自分たちが19試合勝つという気持ちをもって戦うだけです」と気を引き締め直していました。