2015/09/17 (木)
選手

リーグ連覇決めた!工藤監督、万感の胴上げ

歓喜のビールかけ「今年は熱男!優勝だー」

動画キャプチャ

ホークス動画一覧を見る

パ・リーグ優勝!祝勝会

動画を見る

※iPhone/iPadにての動画視聴に時間を要しておりますので、あらかじめご了承ください

選手画像

歓喜のビールかけは、今年も松田宣浩選手会長の掛け声からスタートしました。

まず会場に工藤公康監督やコーチをはじめ、選手やスタッフらが大集合すると、壇上ではまず後藤芳光球団社長兼オーナー代行が「最高の結果でした」と挨拶。続いて王貞治球団会長が「やった! すごい! 見事! これだけです」と異例の短いスピーチに逆に熱い思いを込めると、ナインからは「イェー!」と大きな声が上がりました。

そして工藤監督も「本当にみんなよくやってくれた。裏方さんもいつも選手たちを支えてくれて感謝を申し上げます。そして胴上げしていた第嬉しく思いました。明日もゲームがありますが、このひと時を楽しみましょう! よくやった!」と歓喜の声。そして松田選手会長の「今年は熱男! 今年は熱男! ホークス優勝だー!」の合図とともにビールかけが始まりました。

用意されたビール3000本、コーラ480本、日本酒4斗樽4つ、一升瓶60本が一気に噴き出され、約30分ですべて空っぽに。この瞬間のために戦ってきた選手たちは心から喜びの声を上げながら互いの健闘をたたえ合いました。

優勝共同会見、工藤監督や松田選手ら4人が語る

動画キャプチャ

ホークス動画一覧を見る

パ・リーグ優勝!共同記者会見

動画を見る

※iPhone/iPadにての動画視聴に時間を要しておりますので、あらかじめご了承ください

選手画像

ヤフオクドームのプレスカンファレンスルームにて優勝共同会見が行われ、工藤公康監督、内川聖一キャプテン、松田宣浩選手会長、サファテ投手の4名が出席しました。

■工藤監督
――いまの心境はいかがですか?

「本当にホッとしていますし、まだここで終わりではないんだなということは当然、分かっていますが、この一瞬というのは、監督1年目ですが、みんなが本当に頑張ってくれたおかげで、僕が宙を舞うことができました。選手だけでなく、選手を支えてくれた裏方さんや球団の方だったり、そして、やはり一番力になったのはファンの方たちなので、すべての方に感謝したい気持ちです」

――リーグ連覇、連続日本一という大きな期待がかかるチームを引き受けられました。正直、プレッシャーもあったのでは?

「(シーズンが)始まる前はプレッシャーもあったんですが、選手がキャンプで練習する姿を見て、こんなにも練習するのかと、驚くくらい、選手がしっかりやってくれていました。それは前監督の秋山(幸二)監督がそういうチームをつくっていったんだなと。僕は日本一になったチームを、またさらに常勝チームにできるように、お力沿いできればいいなという思いでいました。シーズンを通して、大きな怪我もなく、選手たちは元気に、楽しく、そしてグラウンド中では真剣にプレーしてくれた結果が、リーグ優勝につながったと思います」

――これまでにないポジションや打順で選手を起用し、監督の期待に応えてくれたと思うが?

「選手の中には、不安に感じる方もいたと思いますが、よく期待に応えてくれたと思います」

――これから向かう短期決戦は、王貞治球団会長も「まったく別の世界だ」とおっしゃっていましたが、どんな戦いを見せてくれますか?

「うちのチームの戦い方は変わらないと思いますし、選手たちがシーズンと変わらないように、ベンチから元気で大きな声を出し、選手を送り、帰ってくる選手を出迎え、そして、チーム全体で常につなぐ野球を心掛けて、絶対に勝つという気持ちだけは負けないようにやっていきたいです」

――連続日本一、約束はしていただけますか?

「はい。きっと選手たちはやってくれると思いますので、僕は少しでもその力になれるよう頑張ります」

■内川キャプテン
――試合終了前に流した涙はまさに心境を物語っていたと思いますが?

「まだ試合が終わっていなかったので、我慢しなければいけないと思っていたのですが、シーズン中にいろいろなことを感じたり、いろいろなことも考えましたし。でも、最後までやり通せた安心感もありました。昨年、日本一になっていましたので、そのチームのキャプテンにと監督から言われたことによって、さらに頑張らなければという思いもありました。チームとして優勝できたことは本当にホッとしました」

――監督インタビューの中で、「内川選手一人に背負い込ませてしまった」との言葉がありました。さらに「CS、日本一へ頑張るぞ」という言葉もありました。うれしかったのでは?

「はい、うれしかったですね。『キャプテンをやってくれ』という話をしていただいてから、自分なりにどうするべきなのかと、考えてきましたし、なかなか自分の中で答えがでないまま、やっていた時期もありました。ですが、監督から、『おまえのチームだと思ってやってくれ』と。『おまえのやりたいようにやってくれればいいから』という言葉を掛けてもらって、自分でもふっきれた部分もありましたし、本当に松田選手会長をはじめ、みんなが頑張ってくれたおかげで、僕も最後までやり通せたかなと思います」

――チームの変化は感じられましたか?

「負けていても元気だったというのは、誰が見ても感じる部分だと思いますし、常にやるんだという気持ちがチーム全体に溢れていたと思います。大きな連敗もなかったですし、絶対にここで踏みとどまろうという試合は、きっちり勝ててこられたのは、チームとしてすごかったです」

――このあと、CSと日本一が迫っています。どういう戦いを見せてくれますか?

「2月1日にユニホームを着て全員で集まったときから、チームとして日本一を目指してやるということを監督からも言ってもらっていましたので、今日の優勝はうれしいですが、まだ通過点だと思っています。喜べるのは今日までだと思っていますし、また明日から次の戦いに向けて頑張りたいと思います」

■松田選手会長
――チームを、ファンを、ここまで熱くしましたね

「今年はスローガンが良かったなと思います(笑)。工藤監督のもと、“熱男”というスローガンが良く、球団に本当に感謝したいと思います」

――松田選手が始めたパフォーマンスがチームを巻き込み、チームを明るくし、ファンまで巻き込んだ印象があるのですが?

「個人的に、どう周りの人が感じてくれたのかなと思いましたが、2月1日にユニホームを着たときに、工藤監督を胴上げしよう、とチーム全員で決めましたから、そのために今日まできついことがありましたが、みんなで乗り切ってこられたので、リーグ優勝はうれしいし、自信になりました」

――今日のホームランが象徴するように、今シーズンの松田選手は打ってほしいところ、サヨナラの場面でヒット、ホームランが多かったですが、自身のシーズンを振り返ってどうですか?

「怪我がなく、ここまで休まず、フルインニング出られるということが一番でしたし、それが一番大きかったと思うし、チームの優勝に貢献できた一番の要素だと思います。これからもけがをせずに、持ち味の元気を前面に出して、工藤監督を日本一の男にするためにもう少し頑張ります」

――CS、日本シリーズへ向けてどんな戦いになると思いますか?

「短期決戦なんで、どう転ぶか分かりませんが、ホークスらしい野球をすれば、絶対に勝ち抜けるという自信もありますから、その思いをもってCS、日本シリーズを戦って、今年も日本一を全員でつかみ取りにいきたいと思います」

■サファテ投手
――優勝決定の瞬間にマウンドにいた気持ちは?

「最高の気分でしたし、2年連続で最後のアウトを自分が取れて良かったです。これがまだ最初のステップだと思っていますし、これからまたしっかり頑張っていきたいと思います」

――シーズンを通して、“失敗のしないストッパー”として投げ続けたが、どんなシーズンでしたか?

「チームメイトなしではできなかったと思います。攻撃陣は12球団で一番ですし、先発ピッチャーもすばらしいですし、中継ぎや他のピッチャーもすばらしいので、チームメイトといい化学変化が起き、自分の成功につながったと思います。あとは、みんなから信頼されていると、自分が思えることが成功の要因だと思います」

――今年、打ち立てた記録(43イニング連続奪三振)については?

「皆さん(報道陣)に言われるまで、まったく知らなかった記録ですし、それは自分の記録というよりも、いつもリードしてくれている細川(亨)、高谷(裕亮)、鶴岡(慎也)、細山田(武史)というキャッチャー陣が研究して、リードしてくれているので、キャッチャーと自分とでつくった記録だと思います」

――CS、日本シリーズに向けてどんな準備をしますか?

「シーズン中と同じ戦い方で、あとは相手が自分たちを倒しに来ると思うので、それを迎え撃つという気持ちでやっていければ大丈夫だと思います」

工藤監督、優勝インタビュー「最高でした!」

その瞬間は、2015年9月17日午後9時37分。センター柳田悠岐選手がウィニングボールを掴みとると、マウンドを中心に歓喜の輪が出来上がりました。

工藤公康監督が9度宙に舞い、続いて松田宣浩選手会長が背番号と同じ5回、そして内川聖一キャプテンも胴上げされました。

優勝監督インタビューでの工藤監督。「最高でした!」と声を上げると、満員のスタンドからは大歓声。地元福岡の胴上げに「大阪でも大勢の方が来てくれました。地元福岡のファンの前で優勝できて本当に嬉しい。ですが、心のどこかではホッとしたという気持ちですね」と思いが口からこぼれました。

そして、いつの試合の時とも同じように「僕が苦しいとか大したことはない。朝から毎日練習に励む選手たちの努力をグラウンドを通して見て来ました。選手たちのおかげです。ありがとうございます」と選手たちの健闘を称え、この日の試合で先制打を放った内川聖一選手について「今年、キャプテンに任命させてもらって、本当につらいところを彼1人で背負い込んでもらったところもあると思います。4番として、キャプテンとして、苦しい思いはたくさんしたと思うんですけど、今日の優勝で彼の思いが少し救われたと思いますし、まだまだこれから、キャプテン、クライマックスも日本シリーズもあるんだから頑張るぞ!」とベンチにいる内川選手に向かってメッセージも送りました。

また、先発し7回を1失点に抑えて12勝目を挙げた武田翔太投手にも「どちらかというと1年間ローテーション守るのは初めてだったと思います。苦しいときも多分あったと思います。なかなか自分の思い通りにいかないところもあったと思うんですけど、そこをしっかり自分で考えて、調整方法も変えたり、いろいろ自分の中で考えられるようになったところが、彼の成長したところじゃないかと思います」と言葉を送りました。

そして、ペナントレース後に迎えるクライマックスシリーズを勝ち抜き、2年連続日本一へ。「シーズンと同じように逃げない気持ち、向かっていく気持ちが一番大事だと思っています。それをホークスは1年通してやってこれたので、このまま、このままでクライマックスも勝っていけると思います」と意気込みを語り、最後にファンの皆様に向けて「1年目の監督の僕を、頑張れよと励ましてくれて、1年間応援していただいて、本当にありがとうございます。その言葉が、僕の勇気となって、ここまでやって来ることができました。王会長に監督をやってくれと言われてからプレッシャーもあったんですが、99年の優勝の年に僕は福岡を出て、いつかこの福岡で少しでも恩返しをしたいという気持ちで監督を引き受けさせていただきました。それが今日、叶うことができて、こんな幸せな人間はいません。本当に皆さん、ありがとうございました!」と優勝の報告とともに御礼の言葉を述べました。

また、優勝セレモニーには藤井フミヤさんがサプライズで登場。『勝利の空へ』を生披露していただき、さらに感激が増す最高の雰囲気にヤフオクドームがつつまれました。

リーグ連覇決めた!工藤監督、万感の胴上げ

9月17日(木)、ホークスの2年連続19回目(2リーグ制以降は17回目)のリーグ優勝が決定しました。工藤公康監督が就任1年目にして、華麗に宙を舞いました。

マジックナンバー「1」で迎えたこの日、ホークスは本拠地・ヤフオクドームでライオンズに5対3で勝利して、パ・リーグ制覇が決定しました。9月17日のリーグ優勝決定はパ・リーグ史上最速です(これまでの記録は9月19日。1964年の南海ホークス、1995年のオリックスブルーウェーブ)。

新生・工藤ホークスで迎えた今季。開幕から着実に白星を積み重ね、毎年好成績をマークするセ・パ交流戦でも12勝6敗で12球団1位となりました。リーグ戦再開初戦、6月19日のファイターズ戦(ヤフオクドーム)で吉村裕基選手がサヨナラ打を放ちパ・リーグ首位に立つと、そのままトップの座を譲ることなくこの歓喜の日を迎えました。

「目の前の3連戦を常に勝ち越す。その短期の目標をクリアしていくことが選手たちのモチベーションになっているのです」と工藤監督は常々話していました。8月1日のライオンズ戦(西武ドーム)の勝利で「2勝1敗」の目安になる勝率.667に達すると、その後はさらにペースを上げました。

同5日のファイターズ戦(ヤフオクドーム)では、延長11回に本多雄一選手がサヨナラ打を放ち、今季最初の7連勝を決めてマジックナンバー「38」が点灯。日付、そして93試合目でのM点灯はホークス福岡移転後最速でした(これまでは2003年8月17日、104試合目)。さらに9月12日のイーグルス戦(コボスタ宮城)の勝利で貯金は「45」に。これはシーズン89勝したソフトバンクホークス初年度の2005年の「44」を上回る、南海時代の1965年以来ちょうど半世紀ぶりの大快挙でした。

全員!熱男!となりチームとファンが一丸で駆け抜けたペナントレース。しかし、戦いはまだまだ続きます。10月14日(水)からは2年連続日本一を目指して、まずはパ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナル(全試合ヤフオクドームで開催)に臨みます。

2015年9月17日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)

関連リンク > 、、、、、、
関連リンク > 個人成績
関連リンク > メディア出演情報
選手一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. リーグ連覇決めた!工藤監督、万感の胴上げ