2016/05/09 (月)
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武田投手「最大出力で」手応えありの4勝目

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【5月8日(日) ホークス3-1イーグルス ヤフオクドーム】

<今日の熱男=武田翔太投手 7回1失点で4勝目>

「今日は最大出力で、初回から入りました」

武田翔太投手が納得の4勝目を挙げました。7回1失点。「7回の終わりに右のふくらはぎがつってしまいました。もっと長い回を投げたいと思っていたので、(8回をリリーフした)寺原さんに申し訳なかったです」。それでも、足がつるのは、下半身を上手く使えている証であり、武田投手好調のバローメータでもあります。

前回登板後にフォームを修正。ノーワインドアップの際にベルトの前に置いていた両手の位置を、胸の高さに上げました。

「そのことで、投げる時に体が反り返らなくなりました」

上体のブレがなくなりコントロールが安定。ストレートは力を取り戻し140キロ台中盤を常時マーク。カーブも大きく縦に割れていました。

「カーブを投げた感じが変わりました。前は肘を先に出して右手で最後押し込む感覚でしたが、今日は叩くようにリリースしていました」

また、初回から全力で試合に入っていけたのもプラスになったと言います。

「今季は脱力をテーマに力を抜くことばかりを考えていましたが、6割程度の力で試合に入ってしまうと、そこを基準にしたメリハリになってしまう。長い回を投げる時にはメリハリは必要ですが、最初に10割を出しておかないと、いい力の抜き方が出来ないことに気づきました」

今年の方向性が見えた登板になった――と武田投手。

打線は長谷川勇也選手が初回の先制タイムリーと4号ソロで3安打2打点。柳田悠岐選手には4月12日以来の一発となる3号ソロも飛び出しました。そして抑えには森唯斗投手が登場し1回無失点。プロ3年目、リリーフ一筋127試合目でプロ初セーブをマークしました。

ホークスは6連勝(引き分け挟む)で20勝に到達。4月9日(鹿児島でのバファローズ戦)からちょうど1か月間、17勝2敗2分ととてつもないペースで駆け抜けています。

工藤監督の熱男トーク

――幸先よく初回に先制した。
「2アウトからの3連打(柳田選手、内川選手、長谷川選手タイムリー)で点を取れたのは、相手に与える影響も大きかったと思います」

――武田投手が好投。
「ブルペンの調子も良かったと聞いています。足がつってしまったけど、いい傾向とのこと。特に立ち上がりは今までで一番の出来だったと思います」

――最後は森投手
「今日の抑えは森投手と決めていました。(サファテ投手と)スアレス投手も使わないと決めていたので」

2016年5月9日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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