2016/05/30 (月)
選手

交流戦「V6」のカギを握るのはMVP男たち!?

内川選手

長谷川選手

柳田選手

31日(火)より、今年で12年目を迎える「日本生命セ・パ交流戦」に突入します。

昨年から試合日程が様変わりし、セ・リーグ各球団と3試合ずつの全18試合を戦います。今季はドラゴンズ戦(5月31日~6月2日)、ベイスターズ戦(6月7日~9日)、ジャイアンツ戦(6月10日~12日)の3カードが、ホークス主催試合としてヤフオクドームで行われます。残るカープ戦、スワローズ戦、タイガース戦はビジターでの戦いになります。

また、交流戦といえば、ホークスが特に強さを発揮する舞台。昨年も12勝6敗で戦い抜き、交流戦「1位」をゲットしました(昨年から「優勝」の称号はつかず)。これまで5度の交流戦V(昨年も含む)は12球団最多。過去11年の通算成績167勝104敗11分(勝率.616)も12球団1位です。

また、ホークスからは5人のMVP選手が誕生しています。2008年川崎宗則選手、2009年杉内俊哉投手、2011年内川聖一選手、2013年長谷川勇也選手、2015年柳田悠岐選手です。

‘11年の内川選手は移籍初年度でチームを交流戦優勝に導く活躍でした。「九州に帰りたい、優勝を狙えるチームに行きたい」との思いでホークスにやってきました。その年の交流戦成績は打率.326(6位)、打点20(4位)、本塁打4(7位タイ)、長打率.554(2位)と全打撃部門で上位。そしてこの年のホークスが記録した勝率.818(18勝4敗2分)は歴代最高勝率です。「優勝する前は『まだ交流戦だから』と思っていましたが、実際に優勝するとこんなに嬉しいものかと実感しました。でも、小久保さんからは『交流戦の優勝がそれだけ嬉しいのなら、リーグ優勝はもっともっと嬉しいぞ』と言葉をかけられ、リーグ優勝と日本一に向ける思いがますます強くなりました」。秋にその思いを実現。涙を流して喜んだ姿は非常に印象深いものでした。

‘13年の長谷川選手は当時の交流戦史上最高打率.418をマーク。この年の長谷川選手は春先から好調。“スロースターター”のレッテルを打ち破る活躍でした。「それまで、1月はランニングやウエートなど体力づくりがメーンで、打撃をつくるのは2月のキャンプから」でしたが、それらをすべて1か月早めました。前年末からしっかりトレーニングに励み、1月の自主トレではとにかくバットを振り込んだ成果が表れました。打撃の求道者。自身の打撃を追及する姿は当時も今も変わりません。今年は選手会長として、より強い責任感で戦っているシーズンです。そのいい緊張感が、再び好結果をもたらすかもしれません。

‘15年の柳田選手は、長谷川選手を上回る打率.429(12球団2位)、出塁率.544、安打数27、本塁打5、打点10の好成績を残しました。記者会見に臨んだ柳田選手は「選ばれると思っていなかったので非常に光栄です」とちょっと恐縮気味。成績に関しては「全部、頑張ったなと思います」と笑顔を見せました。印象深いのは横浜スタジアムのスコアボードを“破壊”した超特大のホームラン。ナゴヤドームでのドラゴンズ戦の2打席連発も見事で、工藤公康監督も思わず「怪物」とうなりました。

今年、この両カードはヤフオクドームで行われます。柳田選手の豪快アーチが本拠地で再現されることに期待しましょう。

2016年5月30日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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