2016/06/12 (日)
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内川選手、自身6年ぶり満塁弾含む10号、11号!

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【6月11日(土)ホークス8-3ジャイアンツ ヤフオクドーム】

<今日の熱男=内川聖一選手 ホークスで初の満塁弾含む10号、11号>

3、4番の中軸2人で計8打点。柳田悠岐選手が同点押し出し四球と2点タイムリーを放てば、その後ろを打つ内川聖一選手は大仕事をやってのけました。

3回の同点直後の場面では、相手左腕の気落ちした初球を見逃さずに鋭く振りぬくと、「打った瞬間に入ったとわかった」という会心の当たり。左翼席へ飛び込む10号満塁ホームランとなりました。グランドスラムは2010年のベイスターズ在籍時に2発放って以来通算3本目です。「懐かしいなと思いながらベースを回りました」。そして7回の打席でもレフトへ2本目の一発。1試合2本塁打は2014年4月29日のマリーンズ戦(QVCマリン)以来でした。

「満塁ホームランも1試合2発も、1年にそうあることじゃない。今日観に来た皆さんはいい思い出として、余韻に浸ってほしいです」と笑顔。満員御礼の38,500人のスタンドを沸かせました。

打った打席について内川選手は「狙い球とか、配球とか特に考えていなかった。打つ打席ってそんなものです」と振り返りました。昨季は4番、キャプテンの二重の重圧と正面から向き合い過ぎて空回り。その反省も生かして「たとえば打撃なら、何よりも自分の反応を一番信用する。それに任せられるようになったのは今年のいいところかもしれない」と話します。11本塁打は昨季と並ぶ数字。今季49打点として、自身初の100打点超えも現実的となっていますが、「いい意味で自分の数字に関心がないというか、神経質になる必要がないと思ってプレーしています」と言います。

工藤公康監督は「さすが4番」と称賛しましたが、内川選手は「4番像」という言葉にも肩に力を入れることなく、「(レフトからライトまで)90度を使ってヒットを打ったり、その場その場で都合のいい打ち方が出来ればいいのかなと思います」と笑みを浮かべて話しました。

投げては先発の千賀滉大投手は粘りのピッチング。6回途中3失点に「たくさん点を取ってもらったのに情けないピッチングをして中継ぎにも迷惑をかけて、申し訳ないです」と反省の弁も、無傷の5連勝をマークしました。また、3番手の岩嵜翔投手が3回3分の1を無失点で投げぬいて、2013年6月5日ベイスターズ戦(横浜)以来のプロ通算3セーブ目を記録しました。

工藤監督の熱男トーク
――3回は見事な猛攻

「つないで、つないでくれた。ピッチャーとすればプレッシャーが徐々にかかってくるような攻められ方だった」

――千賀投手は苦しみながらも5勝目

「ブルペンでは悪くなかったと思うが、巨人打線に狙い球を絞られて、低めにストレートが決まらなかったところをやられた。直球も変化球も低めに丁寧に投げないと球に力があっても難しい。日頃の練習から心がけることも大事。今日は勝たせてもらったが、反省点としてどのように生かすかだね」

2016年6月12日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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