


【7月24日(日) ホークス4-3ライオンズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=松田宣浩選手 4回に逆転20号3ラン!>
誰もが期待した劇的な一発。しかし、松田宣浩選手は喜び控えめにベースを1周しました。2点を先行されて迎えた4回裏。直前に1点を返し、なおも走者を一、三塁に置いた場面での打席でした。
「その前の1打席目、ストレートとスライダーを意識して待っていたらカットボールにやられました。データではそんなに投げてこない球だったんですけど。だからあの打席ではストレートとカットボールを待っていました」
しかし、打ったのは初球のチェンジアップ。それを本塁打にしてしまうのが、松田選手のある意味持ち味です。
「バットに当たる前から叫んでた? 速い球を意識していたので、声を上げながらバットを振っていったところに球が来たって感じですかね」
そのままクールにベースを回ったのは「スタンドが青一色だったから(笑)」。ダグアウトで仲間の祝福を受けて、いつものようにスタンドへ向かってポーズを決めると、過去最高ボリュームの「熱男!」コールに、38,500人超満員のヤフオクドームが包まれました。
試合後、ベンチ裏の取材では「こんな日にお立ち台に立てて幸せやわ、ほんまに」と、記者陣の質問の前に自ら開口一番話しました。お立ち台も、熱男ポーズも「最高でした」と松田選手。これが節目となる今季20本目の本塁打です。
「10打っての20。20があっての30だと思います。20本目を打てたので、1本ずつ積み重ねて30発は打ちたい」
勝ち投手は6回2失点の岩嵜翔投手で無敗の4勝目。サファテ投手が31個目のセーブをマークしました。
工藤監督の熱男トーク
――松田選手の一発が大きかった。
「大きいというよりアレがすべて。初球だし、ピッチャーの失投だったかもしれない。だけどああいう場面で打つのがマッチのいいところ。どんどん積極的にこれからも行ってほしい」
――岩嵜投手もよかった。
「最初は球に力もあったしよかった。ただ、4回あたりから少し落ちてきた。リリーフもやってもらいながらだし、その影響もあったのかもしれない」