2016/09/17 (土)
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ファームV5を水上2軍監督、若鷹たちが語る

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9月16日(金)にウエスタン5連覇を果たしたホークスの2軍。その試合後に、水上善雄2軍監督、若鷹の笠原大芽投手と真砂勇介選手に話を聞きました。

水上2軍監督にインタビューを行ったのは胴上げ直後。「率直な気持ちとしてはホッとしています」と笑顔を見せましたが、次の瞬間には神妙な面持ちに。「試合後の胴上げはこみ上げてくるものがありました。これだけの戦力があり、さらに1軍から手伝いや調整で多くの選手を預かる中で、前半は思ったように勝ちきれずに私自身の手腕を反省しました。ある意味、監督のミスを選手たちがカバーしてくれました。途中にかなりの差をつけられましたが、それを逆転して優勝まで持ってきてくれた。選手たちはもちろん、裏方スタッフやコーチのおかげでもあります」とやや声を震わせながら話しました。

優勝決定試合で先発し6回途中1失点で4勝目を挙げた松本裕樹投手をはじめ、ローテで投げ抜いた笠原投手、ルーキーの高橋純平投手といった若鷹投手の成長がありました。

「1軍から投げに来るピッチャーがいて、その姿から見習ってくれたところがたくさんあると思います。それがよかった」

野手ではこの試合で決勝打を放った真砂勇介選手、現在1軍に登録されている釜元豪選手が台頭。一方で上林誠知選手は昨季首位打者を獲得し飛躍が期待されるも、1軍定着はならず悔しい1年に。若鷹悲喜こもごものシーズンでした。

「1軍が新しい戦力を試してくれましたが、1軍の厳しさというものも分かってまた2軍に帰ってきたと思います。来季はそこに割って入るんだと、もう明日からその気持ちでやってくれるでしょう」

また、今シーズンはファーム本拠地を「HAWKSベースボールパーク筑後」に移転した最初の年。そこでの優勝という結果に喜びもひとしおでした。

「筑後に移ってその中でこの素晴らしい成績を残せたのは嬉しい。恩返しができたと思います。筑後のあの素晴らしい声援はずっと頭の中に残っています。非常に温かく、大きな拍手もしていただける。選手たちはいつも勇気づけられています。移ってよかったと思いますし、今年はホームでの勝率もよかった。勝つ姿をたくさん見てもらえたのは良かったです」

そして今季4年目の笠原投手は、昨季までは3軍が主戦場も今季は2軍先発ローテに定着。20試合に登板して8勝3敗、防御率2.45。奪三振107はリーグ1位です。

「自分も少しは優勝に貢献できたかなと思います。今季は制球力が良くなったし、勝負球のスライダーの精度も上がりました」と自信を深め、1軍デビューへ着実に前進した1年となりました。

同じく4年目の真砂選手はシーズン序盤に怪我もありましたが、88試合に出場して打率.289、7本塁打、40打点、17盗塁と結果を残しました。

「約2カ月故障で離脱しました。4年目ですが、それだけの期間リハビリ組にいたのは初めてでした。その時間をどう大事に過ごすかを考えて、そのあとにしっかりと結果を残せたのは良かったです」

先日は1軍に初登録。出場こそありませんでしたが「雰囲気をしっかりと経験できた」と前を向きました。

育成面もますます充実するホークス。常勝軍団の道を、まさに理想通りに進んでいます。

2016年9月17日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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