「NPBジュニアトーナメント2023 KONAMI CUP」の大会3日目に臨んだホークスジュニアは12月28日、明治神宮野球場で読売ジャイアンツジュニアと戦った。ワイルドカードで準決勝に進み、日本一へあと2勝だったが、大接戦の末に敗戦。決勝に進むことはできなかったが、大健闘の12球団中3位という結果を収めた。

戦評

ワイルドカードによって駒を進めた準決勝。戻ってきた神宮球場でホークスジュニアは幸先よく先制に成功した。初回先頭の野村遥希選手が相手の失策により出塁して二塁に進むと、東亮佑選手の二ゴロで三進。服部斗葵愛選手の遊ゴロの間に野村選手が生還し、ノーヒットで先制点をもぎ取った。
先発の山城響選手は初回を3者凡退に抑える立ち上がりだったものの、2回に甲斐選手、橘選手の連打で同点に追いつかれた。4回には鈴木選手にソロを浴び、ジャイアンツジュニアにリードを許してしまった。
その裏、ホークスジュニア打線が好投手の藤森一選手に集中打を浴びせた。先頭の東選手から服部選手、上村優真選手と3連打で満塁のチャンスを作ると、1死となってから川内隼介選手が中堅フェンス直撃の適時打を放って同点。さらに山城選手が三塁線を破る2点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。
だが、試合はこれでは終わらなかった。山城選手が5回先頭の藤森一選手を二塁強襲の安打で出塁させると、続く堀ノ内を中飛に打ち取ったところで70球の球数制限を迎えた。後を受けた日野慎大選手は原選手を打ち取って2死としたが、関選手に左前安打で繋がれ、甲斐選手に右翼フェンスを超える逆転3ランを被弾。日野選手は膝から崩れ落ちた。
日野選手から代わった深見太一選手、秋吉舜太選手もジャイアンツジュニア打線の勢いを止められずにこの回大量5点を失った。6回にも2点を加えられてリードを広げられ、敗戦。涙に暮れた16人の選手たち。2023年のホークスジュニアの戦いは、準決勝で幕を下ろすことになった。

一問一答

帆足和幸監督

好投していた山城選手を球数制限で代えざるを得なかった。

「ルールはルールなので。山城選手はしっかり気持ちも入っていましたし、強いボールを投げてくれていたので、しっかりゲームを作ってくれたと思います。ウチとしては理想的な展開だったかな、と思います。」

4回の攻撃には走塁のミスも。

「ちょっと難しいところもあったのですが…。周りが見えていない部分もあったのですが、あの回はみんな集中して、しっかりクリーンアップから攻撃してくれたので良かったと思います。」

ワイルドカードで準決勝進出が決まって声かけは。

「昨日の試合が終わったあとに一度、みんなで集まって、準決勝進出が決まってすごく喜んでいました。晩ご飯までは思い切り喜びを分かち合おうってことで自由にさせていました。それで、晩ご飯を食べるときからはもう明日に向けて気持ちを切り替えて、準決勝、決勝と2試合やるつもりで、しっかり入っていこうということを伝えました。」

巨人が強かった。

「本当にジャイアンツさんは強くて、でも、ウチの選手たちも一生懸命、自分たちの野球を貫いてくれたと思います。」

この4か月はどんな期間でしたか。

「本当にチーム発足当初は勝てるのかなっていうぐらいのチームだったのですが、この4か月間でしっかり選手たちが成長してくれて、自分たちで考えて行動できるようになりました。こうやってここまで来られたのは、すごい成長が感じられました。」

山城響選手

敗れはしたが、投打で大活躍。

「悔しくはないです。もう悔いは残っていません。全てやり切ったので。自分の力を出すことはできました。」

今後の野球人生にどう生かしたい。

「悔いがなくても、負けたら意味がない。負けないように、0点に抑えることを意識して、これからも投げていきたいと思います。」

準決勝の先発を託された時の心境は。

「任せろ！って感じでした。緊張もしなかったです。」

将来はどんな投手になりたいですか。

「山本由伸投手のようになりたいです。防御率を低くできるような投手になりたいです。」

沖縄から福岡に通って過ごした4か月間はどうだった。

「すごく楽しかったです！」

いいチームメートに恵まれた。

「自分たちのチームも、みんなレベルが高いなと思いました。」

服部斗葵愛選手

試合が終わっての心境は。

「悔しいです。」

今日も2安打の活躍。

「とにかく塁に出て、チームに貢献しようと思っていました。」

帆足監督に4番を託されてきた。

「今まで経験したことがないことを経験出来たので、嬉しかったです。」

この4か月間はどんな期間だった。

「今まで少年野球をしてきた中で、一番いい経験ができたし、楽しかったです。」

全国にいるすごい選手も知ることができた。

「すごい選手ばかりで、自分よりも上手い人ばかりだったので、もっと上手くなろうと思いました。」

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