2009/04/03 (金)

秋山監督、力強く開幕ダッシュ宣言

球場に隣接する鷹観音で必勝祈願をするソフトバンク王会長(右)と秋山監督
球場に隣接する鷹観音で必勝祈願をするソフトバンク王会長(右)と秋山監督

  秋山幸二監督(46)が2日、力強く開幕ダッシュを宣言だ。今日3日のオリックスとのシーズン開幕戦(ヤフードーム)を目前に「どんどん最初から飛ばしていきたい」と全力ダッシュを誓った。球団が福岡移転後に初優勝を飾った99年も、秋山監督は現役選手としてシーズン序盤から上位キープに貢献した。新監督として迎えた今季も、初戦から全力疾走で歓喜の再現を狙う。
  準備は整った。秋山監督のすっきりとした表情に、すべてをやり終えた手応えが漂った。普段は闘志を胸に秘める指揮官が、きっぱりと言い切った。
  「去年の結果(最下位)を踏まえ、ホークスは攻めていかないといけない。最初が大事。どんどん最初から飛ばして、最後まで気を抜かないようにしたい。」
  今日3日に迎える「監督初戦」。相手はカブレラ選手、フェルナンデス選手、ローズ選手、ラロッカ選手の強力外国人「BIG4」をそろえるオリックス。昨季10勝16敗と負け越した強敵はパワーアップしたが、背番号「81」は開幕ダッシュを宣言してみせた。
  滑り出しに、こだわる理由がある。豊富な救援陣の貢献でオープン戦チーム防御率は12球団トップの2.69。先発陣も新垣投手の発熱というアクシデントはあったが、和田投手&杉内投手と左腕エース2枚を送り込む。攻撃陣にも1点にこだわるスタイルは浸透した。あとは、オープン戦で首位を飾った勢いを、シーズンにつなげるだけ。何より現役時代の経験から「流れ」の重さを感じている。
  ダイエー時代の99年。序盤から首位争いを展開。6月に16勝8敗1分と大きく勝ち越し、波に乗ったチームは福岡移転後、初優勝の美酒に酔いしれた。当時、「優勝から遠ざかっているチームとか、若いチームには勢いが必要なんだ」と口にしていたのが、ほかならない秋山監督だ。「勢いが大事?そうだね。どこのチームにも言えることだけど。あのとき(99年)は98年に行けそうという雰囲気もあったしな」と振り返った秋山監督。リーグ連覇した00年、開幕戦先頭アーチを放ち、勢いに乗せたのも当時主将を務めていた秋山監督だ。
  「中継ぎがいい状態をキープしている。(打線も)若手の成長とアギーラが日本の野球に慣れて、いいスタートが切れそう。1点を取りに行く攻撃、1点でも少なく抑える野球をしたい。」
  この日、秋山監督は野手のフリー打撃中に外野の守備につくなど普段通りの動きをみせた。タイムこそ0.2秒ほど遅い、3.75秒付近だったが、現役時代をほうふつとさせる30mダッシュも繰り返し、気持ちよさそうに汗を流した。「いよいよ、始まりという感じだな」。さあ、秋山ホークスの初めての戦いが、幕を開ける。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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