2009/07/19 (日)

松田選手、"また"骨折で今季絶望の危機

3回表2死一塁、死球を受ける松田選手
3回表2死一塁、死球を受ける松田選手
また不運・・・松田宣浩選手が18日、右手首尺骨(しゃっこつ)付近の骨折で今季絶望の危機に追い込まれた。ロッテ11回戦(千葉マリン)の3回表の2打席目に右手首に死球を受けた。3、4回の守備は処置を受けずに守ったものの、痛みがひどくなり、5回表にベンチに退いた。試合中に千葉市内の病院でエックス線検査を受けた結果、骨折が判明した。同内野手は今季4月3日の開幕戦で一塁に帰塁した際、右手甲を骨折。2カ月後の6月に復帰したばかりだった。

劇的な白星の裏で、秋山ホークスに衝撃が走った。松田選手が右手首を骨折し、今季復帰が絶望的となった。秋山幸二監督が苦しい胸の内を言葉にした。「また、やったみたいだね。いる人間で頑張るしかない」。

原因は3回表の死球だ。2打席目にロッテ唐川投手の内角球をよけきれず、右手首付近に死球を受けた。そのまま応急処置を受けることもなく、3、4回裏は守備にもついた。だが、痛みがこらえ切れなくなり、5回表に3打席目が回ってきたところで交代。千葉市内の病院に直行し、レントゲン検査を受けた結果、右手首尺骨(しゃっこつ)付近の骨折と診断された。

今後、福岡市内で精密検査を受ける予定だが、戦列復帰には3カ月近くかかると見られる。東チーフトレーナーは「福岡に戻って、もう一度検査してみてから」と話すにとどまったものの、04年に当時西武に在籍したカブレラ選手が右手首尺骨を骨折した際も、1軍復帰まで約3カ月を要した。レギュラーシーズンはもとより、クライマックスシリーズでの復帰も厳しい状況だ。

松田選手は今季、4月3日の開幕戦で右手甲を骨折。2カ月間のリハビリを経て、6月3日に復帰すると交流戦期間中に4本塁打を放つなど、チーム浮上に大きく貢献。ここまで打率は2割6分4厘と低迷しているが、31試合出場で5本塁打を放つなどパンチ力は大きな魅力だった。守備でもスローイングに抜群の安定感をみせていた。松田選手の復帰などでレギュラー陣が固まり、チームは交流戦を制したが、球宴前に大きなアクシデントに襲われてしまった。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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