ファルケンボーグ投手抹消の危機をルーキー攝津正投手が圧巻の投球で救った。8回を3者3奪三振。先頭の代打上本選手を144km/h 、続く佐藤選手を146km/hの直球でともに見逃し。最後はこの日3安打の片岡選手をスライダーで空振り三振に切った。前々日18日の西武戦でも2イニング打者6人に対して5奪三振。「三振は別に狙っているわけじゃないです」と本人は話すが、奪三振率は11.08と驚異の数字だ。
燃える理由があった。右ひじの違和感のため、一時帰国が決まったファルケンボーグ選手から「おれが戻ってくるまで7、8回の2イニングを投げろ」と声をかけられた。冗談交じりではあったが、逆転優勝に向け復活を目指す助っ人の期待を裏切るわけにはいかなかった。「戻ってくるまでカバーするというか、言われたところでしっかり投げたい」と攝津投手は言った。
攝津投手のフル回転だけでなく、代役の期待がかかるのは前日19日に1軍復帰したばかりのベテラン水田章雄投手だ。1点リードの7回。本来ならば攝津投手の名がコールされる場面で、先発ジャマーノ投手が続投。1死を取ったところでマウンドにのぼった。36歳右腕は打者2人をピシャリと抑え、攝津投手にバトンをつないだ。
ここまでチームを支えたSBM解体でやりくりを迫られた秋山幸二監督も絶賛。「あそこにいけるのは今のメンバーでは水田しかいない。水田も状態はいい。攝津も安定している」と語った。水田投手も「ファルケンの代わりはできないけど、自分の投球をすればそれなりのものは残せると思う」と気合十分だ。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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