ビデオカメラで撮ってもらった打撃フォームをチェックしながら笑みを浮かべる松中選手

松中信彦選手の1軍復帰時期が4月6日のロッテ戦（ヤフードーム）以降にずれ込むことが23日、確実となった。今後のスケジュールについて松中選手自身が「1週間打ち込める。春日井（球場での2軍中日戦）は出られないけれど、その後に広島戦がある」と、4月1日までウエスタン・リーグで調整する考えを示した。

昨秋右ひざ手術からの復帰を目指す松中選手はこの日、四国九州IL・長崎との練習試合（ヤフードーム）に1番DHで出場。6打席に立ち、4打数1安打2四球に終わった。16日の四国・九州IL選抜戦以来1週間ぶりの実戦。「まあどうしても数をこなせてなかったんで」と打撃内容に納得のいかない表情を浮かべたように、万全の状態とは言えない。1打席でも多く打つため、1番に座ったが、変化球にタイミングを外される場面もあった。「打席に立ててなかったので、修正すべきところがあった」。試合後は、この日の打席を写した映像を見て、約2時間フリー打撃とティー打撃を繰り返した。

秋山幸二監督は遠征先札幌から駆けつけ、最終1打席をチェックしたが、復帰時期については明言を避けた。「明日も試合（2軍練習試合）がある」。当初は本拠地開幕となる26日のオリックス戦での復帰が濃厚だったが、4番DH復帰が大前提だけに、完ぺきに仕上がるまで先送りする方針を固めた模様だ。1軍日程は3月30日以降、気温の低い埼玉、仙台での6連戦（西武戦、楽天戦）とあって、昇格は早くても4月6日ロッテ戦になる。

今日24日は九州三菱自動車との2軍練習試合（雁の巣）に出場予定。雨天の場合は1軍とともにヤフードームで練習する。「やるからには迷惑はかけられない。開幕1軍を目指してきたが、そこは切り替えて1日でも早く戻ってきたい」（松中選手）。4･6復帰へと照準を定め直していた。