2010/06/03 (木)

本多選手、27盗塁でリーグ単独トップに立つ

1回裏1死一塁、打者多村選手のとき一走の本多選手は二盗に成功する、野手は荒木選手
1回裏1死一塁、打者多村選手のとき一走の本多選手は二盗に成功する、野手は荒木選手
本多雄一選手が「12球団最速」の足で快勝をアシストした。いずれも得点に結びつく2つの二盗を成功させ、27盗塁でリーグ単独トップに立った。「どんどん行きました。自分には走ることしか仕事がないので」。打点なしでも呼ばれたお立ち台で、堂々と胸を張った。

大声援に背中を押された。1回1死で10球粘った末に中前打で出塁。「走れっ!走れっ!ホーンダッ!」。昨年12月に中耳炎の手術を済ませた左耳には、ファンからの“指令”がハッキリ聞こえていた。2死後、多村仁志選手への2球目でスタート。右足を二塁へ滑り込ませた。セーフだ。チャンスを広げると、多村選手の内野安打の間に本塁を狙った。「あれは(一塁へ)投げたくなる」。同じ内野手の心理を読み、ショート荒木選手が送球するのを見越して三塁を蹴った。結果は悪送球でホームを踏んだ。6回にも二盗を成功させ、オーティズ選手の二塁打で生還した。

盗塁のコツは「先手必勝」にあるという。塁に出ると、相手投手が構えるよりも先に、リードを広げていく。「盗塁は心構え。準備が遅れるとスタートも遅れる。先に準備をしてしまうのが大事」。自分が主導権を握ることで、心身ともに優位に立っている。

夢の大台まで見えてくる快足ぶりだ。12球団トップの27盗塁は年間68盗塁ペース。リーグでは78年の阪急福本豊選手(70盗塁)以来32年ぶり、ホークスでは64年広瀬叔功選手(72盗塁)以来46年ぶり3人目となる70盗塁も不可能ではない。打率も今季最高の2割8分8厘まで上昇。「どんどん行きますよ」。若鷹軍団が誇るスピードスターは、勢いを増して突っ走る。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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