白星は逃しても確かな輝きを放ちました。育成枠出身の山田大樹投手が、6月10日(木)のベイスターズ戦(ヤフードーム)でプロ初登板初先発を果たしました。
立ち上がりは「かなり緊張したうえに自分の力を100%出そうと意気込みすぎた」と制球を乱して、4連続四死球と二塁打で3点を失ってしまいます。
「いつものリズムを崩してしまった。でも、1軍に上げてもらいヤフードームで投げさせてもらった。このまま終わったら不甲斐ない」。
1回のマウンドが終わると、とにかくこれまで培ってきたことを出そうと、気持ちを切り替えることに努めました。その間、味方打線が5得点の猛攻で逆転。山田投手に冷静さを取り戻すのに十分な時間も与えてくれました。
2回以降はいつもの小気味よい投球。球数を見れば明らか。初回は30球を費やしましたが、2回以降の5イニングは50球で投げきり、得点も与えませんでした。
リードを保ったまま後続につなぎ勝利投手の権利を得ていましたが、その後同点に追いつかれたために初勝利はお預けになりました。
「それは気にしていません。初回の3失点がなければ、リリーフ陣ももっと楽だったわけですから。反省点です」。
ただ、試合後にはお立ち台に呼ばれました。白星のつかない先発投手が立つのは異例のこと。しかし、それに値する十分な投球でした。
育成選手として過ごした過去3年間。手術も経験し、クビを覚悟したこともありました。苦難を乗り越えて、自らの力で夢の扉をこじ開けました。その道はまだ踏み出したばかり。力強く、前へ前へ歩み続けていくでしょう。
2010年6月11日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
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