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6回表、ソロ本塁打を放ったペタジーニ選手 |
ペタジーニ選手が、パ・リーグ相手に初となる2号アーチを放った。4点を追う6回表の第3打席。西武先発の涌井投手が投じた真ん中高めのカーブを、バックスクリーン右にたたき込んだ。「チャンスで打てていなかったし何とかしたいと思っていた。強い球を打とうと思った」。それまで4安打無得点に抑えられていた相手エースに、反撃のパンチを見舞った。
適応力の高さを見せつけた。日本球界通算7年目だが、99年から04年までセ・リーグに在籍。当時はまだ交流戦はなく、パ・リーグとの対戦は、01年日本シリーズでの近鉄との5試合だけだった。1軍昇格は交流戦期間中の5月29日だったため、シーズンでのパ・リーグとの対戦は初。「(涌井は)コントロールがよくて、あまり打てる球は来ないと思った。打てる球をとらえた」。リーグを代表する右腕の球を試合中に見極め、3打席目で仕留めた。
敗れはしたが、首位を走るチームに恐怖心を植えつけた。敵将の西武渡辺監督は「さぐりにいったボールを、1発で仕留めたのはさすが」。39歳にして打棒が衰えない助っ人に舌を巻き、警戒心を強めた。
秋山幸二監督も「だいぶいい感じになってきた。これからどんどんピッチを上げてね」と、敗戦の中で助っ人の移籍2発目を喜んだ。19日以降もペタジーニ選手が、パの投手陣を震え上がらせ続ける。