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4回裏1死一、二塁、左越えに適時三塁打を放つ松田選手 |
投手陣の救世主が先発山田大樹投手なら、打線の盛り上げ役は松田宣浩選手だった。4回裏だ。1点を先制し、なおも1死一、二塁。カウント2-2で短く持ったバットは、日本ハム八木投手の内角直球を仕留めた。左中間フェンス直撃の2点適時三塁打。塁上で、笑みがはじけた。
松田選手「復帰して一番いい打球が飛ばせた。そのヒットで貴重な追加点をたたき出せたことがうれしい。」
左手首骨折からの復帰3試合目で初タイムリー。だが、バットだけでなく、守備でも背番号5が躍動した。07年8月18日以来の先発ファースト出場。慣れていなくても「どこであろうと試合に出て結果を出すことしかない」(松田選手)。5回表。無死一塁のピンチで二岡の一ゴロを処理すると、素早く一塁ベースを踏んで二塁送球。併殺を完成させた。7回表の三塁オーティズ選手のワンバウンド送球も華麗に逆シングルで捕球。左翼起用に不安があるオーティズ選手の三塁出場と、左ひざ痛を抱えるペタジーニ選手のDH出場を可能にし、秋山幸二監督の期待に応えてみせた。
4月29日以来の本拠お立ち台で、声を上げた。「これからも、元気はつらつとしたプレーをやっていきたい」。タカの元気印は、役目を分かっている。