2010/06/26 (土)

JDダービン投手、来日初登板初先発で快投を見せる

新外国人JDダービン投手が来日初登板初先発で快投を見せた。6回を4安打1失点。3併殺を奪うなど凡打の山を築き、楽天岩隈投手と互角以上に渡り合った。「1試合目からいい投手と投げ合えて光栄だよ。でも、もう投手戦は遠慮したいね」。初勝利は逃したが、試合後は笑顔でアメリカンジョーク?を飛ばす余裕もあった。

岩隈投手のお株を奪うように、ゴロの山を築いた。アウト18個のうち13個(併殺含む)が内野ゴロ。「1球1球は納得のいく球が多かった」。最速150km/hをマークした直球と変化球を組み合わせ、楽天打線に的を絞らせなかった。

序盤はイラ立ちものぞかせた。デビュー戦の緊張感から制球を乱した。「アドレナリンが出て興奮してしまった」。腹立ちまぎれに土を蹴り上げる場面もあった。5四死球は次回への反省材料。「球数を減らして長い回を投げられるようにしたい」と修正を誓った。

試合後は宿舎に戻るのも待てず、帰りのバスに乗り込む前に携帯電話を握りしめて目尻を下げた。福岡に残してきたフィアンセのトリシアさん(25)と愛娘スカイラーちゃん(2)に報告。先月末に来日したばかりだが、すでに子供用のユニホームも購入済みで、一家そろってホークスの一員になろうとしている。

2軍では若手に混じって西戸崎合宿所前の砂浜ダッシュを繰り返すなど、外国人らしからぬ勤勉さも持ち合わせている。秋山幸二監督も「これで使えるな」と目を細めた。前日にプロ初勝利を挙げた山田大樹投手に続いて、苦境の先発陣にまた1人、頼もしい助っ人が加わった。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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