2010/07/03 (土)

ペタジーニ選手、4号2ランで一矢を報いる

2回裏無死二塁、ペタジーニ選手は右越えに2点本塁打を放つ
2回裏無死二塁、ペタジーニ選手は右越えに2点本塁打を放つ
「赤ペタ」が、意地の1発だ。ペタジーニ選手が、4号2ランで一矢を報いた。5点を追う2回裏無死二塁。オリックス山本投手から、右翼ポール際へ反撃のノロシをあげる1発を放った。移籍4本目は、左投手からは初となるアーチ。チームはこの日から赤色の限定ユニホームを着用しているが、燃えたぎるペタジーニ選手のバットが今日こそチームの連敗を止める。

赤いユニホームを身にまとい、いきり立っていたペタジーニ選手のバットに、獲物が吸い寄せられた。2回裏無死二塁。カウント2-2からオリックス山本投手が投じた5球目スライダーは、ひざ元へ甘く入って来た。振り切ったバットが、自身の背中につくほどの独特のフルスイング。高々と舞い上がった打球は、ホークスファンの待つ右翼ポール際へと飛び込んだ。

ペタジーニ選手「1週間ぶりのホームゲームと赤いユニホーム、これで気分が入れ替わった。まだ序盤だったので、1点でも返せばチャンスがあると思って打った。」

8試合ぶりの1発だ。チームはこの日から21日まで、ホーム8試合で赤を基調とした限定ユニホームを着用。赤色に闘争心をかき立てられたのか序盤に5失点し、沈みかけていたチームを鼓舞した。移籍後、左投手からは初めてとなるアーチ。「以前はいくらでも(左投手から)打ったことがある。今季は初めてというだけ」。日本球界通算227本塁打のプライドをのぞかせた。

仲間のためにも打ちたかった。この日は同じく助っ人のJDダービン投手が先発。来日初先発となった6月25日の楽天戦(Kスタ宮城)では、試合前に1人、緊張した表情で座る助っ人右腕に明るく声をかけ和ませた。入団が1カ月ほど早い“先輩”としての気遣いだった。この日はそのダービン投手が序盤に5失点。自身の1発で3点差としたが、6回無死二、三塁の大チャンスでは空振り三振を喫した。「あそこで1点でも返していれば違った」と、仲間に初白星をプレゼントできなかったことを悔やんだ。

試合後は、球団からもらった花束を持って帰りの車に乗り込んだ。「(オルガ)夫人へのプレゼント?もちろんそうさ」。1週間ぶりの自宅で、愛のパワーを注入したペタジーニ選手のバットが今日こそチームの連敗を止める。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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