2010/07/05 (月)

川崎選手、約2時間のロングラン特打を敢行

秋山ホークスが危機感を募らせた。天敵のオリックス近藤投手に8回まで1得点に封じ込まれて大敗。チームはリーグ再開後、5球団との対戦を終えて5勝9敗1分けとなり、5カード中4カードで負け越した。試合後には選手会長の川崎宗則選手が約2時間のロングラン特打を敢行して、苦境脱出へ懸命の姿勢を見せた。

惨敗から2時間後。誰もいなくなったグラウンドに、打球の音だけが延々と響いていた。汗まみれでバットを振り続けていたのは、選手会長の川崎選手だ。このままじゃいけない。チームと自分への危機感が、異例のロングラン特打となって表れた。「練習が好きなんでね」と切り出すと、険しい顔で思いを口にした。

川崎選手「今日は悔しいね。何とかしたかったんだけど…。」

また、同じ相手にやられた。天敵の近藤投手に8回まで1得点に封じられた。唯一の反撃は5回1死二、三塁で川崎選手の遊ゴロの間に挙げた1点だけ。これで近藤投手に対しては通算18試合で4勝12敗。通算23勝の右腕に過半数の白星を献上している。秋山幸二監督も「近藤はウチに対してずっといいね」と首をかしげた。

チームは6月18日のリーグ再開後、5球団との対戦を終えて5勝9敗1分けと低迷している。5カード中4カードが負け越し。4位オリックスには2ゲーム差に迫られた。一時はリーグトップの打率を誇っていた背番号52もリーグ再開後は打率1割8分2厘(66打数12安打)、最近5試合で同1割5厘(19打数2安打)と「梅雨入り」している。この日も打点こそ挙げたが、3打数無安打に終わった。

もちろん川崎選手だけの問題ではない。今回のカードでは1試合あたり平均2得点にとどまった。2安打を放ち気を吐いた松中信彦選手は「相手が投げやすそうにしていた。(打線が)『線』にならないと。ウチは実績のある選手が多いから、それぞれが考えてやるしかない」と警鐘を鳴らした。

オリックスとは16日からの3連戦(京セラドーム)で再び顔を合わせる。今回と同じ週末のカードだけに、近藤投手とも再び対戦する可能性が高い。むしろリベンジには絶好の機会だ。川崎選手は目を見開いて誓った。「次はやり返さないとね」。単なる1敗にはしない。今こそチーム一丸となって、苦境を脱出するしかない。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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