打つ方で異例の首位奪回ローテ結成や!3ゲーム差で首位西武を追う秋山幸二監督が一塁、DHの2ポジションに小久保裕紀選手、松中信彦選手、ペタジーニ選手の3人をローテーションで起用することを明言した。3人合計951発の豪華トリオのうち、1人を代打で待機させる贅沢プラン。小久保選手は6日、ウエスタン・リーグ、オリックス戦(雁の巣)で35日ぶりに実戦復帰。順調なら10日のロッテ戦(ヤフードーム)で1軍復帰する。
小久保選手は6日に2軍戦で実戦復帰し、10日にも1軍復帰する。離脱前までに10本塁打を放った主将の復帰は首位追撃へ大きな起爆剤だが、小久保選手、松中選手、ペタジーニ選手の大砲3人ともが体調面での不安を抱えている。打力を生かしながら守備面での負担を減らすため、考え出されたのが打線では異例のローテーション制を敷くことだった。
東京への移動日だった5日、指揮官は3人の起用法について「小久保が戻ってきてから考えるけど、兼ね合いになる。調子のいい人から」と明言した。体調と打撃の調子、相手投手との相性を考え、小久保選手、松中選手、ペタジーニ選手の中から最善の2人をピックアップ。残った1人は代打で待機させる。現状の打線を考えれば、4番多村仁志選手の後の5、6番を3人で回して起用することになる。
小久保選手は離脱前52試合の出場中、51試合に一塁で先発出場。だが、故障明けと38歳という年齢を加味すれば、復帰後は指名打者での出場も当然増える。指名打者以外では、左翼を守れる松中選手、一塁を守れるペタジーニ選手は、いずれもひざに不安があり、従来は交互にDH起用を続けてきた。ここに小久保選手が加わり、さらにハイレベルなスタメン争いが勃発(ぼっぱつ)する。
もったいない気もするが、3人の打力を維持し、大事なシーズン終盤でチームが失速しないためにも最善の策だ。またリーグ本塁打王のオーティズ選手が左翼と三塁、将来の大砲候補・松田宣浩選手が三塁、一塁、外野を守れるため、ゲーム終盤には数多くのオプションを試すことも可能になる。豪華951発トリオを「フル活用」して、秋山ホークスが、7年ぶりのVに突き進む。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本)
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