2010/07/07 (水)

杉内投手、安定感抜群の投球で完封勝利

6回裏2死一、二塁のピンチを切り抜け、田上選手(右)とグータッチする杉内投手
6回裏2死一、二塁のピンチを切り抜け、田上選手(右)とグータッチする杉内投手
杉内俊哉投手が、今季2度目の完封でハーラートップに並ぶ11勝目を挙げた。散発7安打9奪三振。9回裏2死で「無四球」のおまけを付け損なったが、安定感抜群の投球はまさにエースの仕事。「序盤は1点を争っていたけど、(大量援護をもらった)中盤からは大胆にいけた」。4月9日の日本ハム戦以来となる完封勝利に白い歯をこぼした。

実は先週末に体調不良を訴え、通常登板2日前に行うブルペン投球を4日の練習で回避していた。登板も不安視されたが、何事もなかったかのように先発マウンドに登った。高山郁夫投手コーチは「顔色もよくない状態で、5回までいってくれればと思っていた」。平然と9回を投げきったエースに舌を巻いた。

体調が万全でなかった分、頭を使った。9回までの132球中、直球はわずか52球。スライダー、チェンジアップ、カーブを低め低めに丁寧に投げ続けた。秋山幸二監督も「今日は的を絞らせなかった。今日は本当、投球術だよ。投球術がうまかった」と、状況によってスタイルを変えられる左腕の仕事ぶりをたたえた。

現役5位タイとなる通算11度目の完封で、チームメートの和田毅投手と並ぶ今季11勝目。「30歳までに100勝」という大目標のために掲げた今季のノルマ「21勝」も視野に入ってきた。「先は考えず1戦1戦投げるだけ」というエースの心意気が21勝を予感させた。
関連リンク >
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:日刊スポーツ新聞西日本

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 杉内投手、安定感抜群の投球で完封勝利