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完封負けに浮かない表情の秋山監督 |
ホークスにBクラス危機が迫ってきた。日本ハムに完敗し、3カード連続負け越しとなった。打線は苦手武田勝投手の前に8回無得点。天敵サウスポーを打ち崩せず、今季5度目の0封負け。投げては先発JDダービン投手が5回途中6失点KO。ついに4位日本ハムに1.5ゲーム差まで詰め寄られた。
ホークスが屈辱感まみれる敗戦を喫した。1点も取れなかった現実が重くのしかかる。試合直後、首脳陣ミーティングが約30分かけて開かれた。敵地球場では異例の長さ。投打ともに完敗を喫した一戦の重さを物語っていた。
秋山幸二監督「仕掛けたんだけどな。粘りもあった?点に絡まないんだよな。ヒットも2死からとかな」
指揮官の言葉通り、苦手武田勝投手を攻略しようと動きはした。初回先頭打者の川崎宗則選手が6球ファウルするなど11球投げさせ、一塁内野安打で出塁。無死一塁から2番本多雄一選手でバスターエンドランを試み、無死一、二塁の先制機をつくった。が、後続が倒れ無得点…。5回1死一塁では森本学選手が二盗チャレンジも失敗。打線は1打席目にフリーで打ち、2打席目は右方向を意識する策も取ったが、結果として0行進が止まることはなかった。
武田勝投手には今季4試合対戦し、わずか1点しか取っていない。前回対戦は完封負けで武田勝投手に対し、連続無得点イニングは17回に伸びた。武田勝投手から見ると、対戦防御率は0.31。立花義家打撃コーチは「いつもペースが彼のペース。ピンチでも同じ投球をする」と振り返った。
天敵左腕をどうしても打ち崩せない苦戦ぶりは、浮上の糸口を見いだせないチーム状況を表しているようだ。これで3カード連続で負け越しで、リーグ戦再開後の6カードで5カードに負け越した。ロードでは19勝20敗3分と黒星が先行。最大11あった貯金は5まで減った。4位日本ハムに1.5ゲーム差と迫られただけでなく、5位オリックスとも2ゲーム差。Bクラス危機に直面した。
ただ、救いはある。西武、ロッテの上位2球団も負け、その差は広がらなかった。今日9日には主将小久保裕紀が1軍合流する。明日10日からは、24勝18敗と本拠での戦い。苦境を打開し、チームが再び一丸となるきっかけにしたいところだ。