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2回裏無死、左中間越え二塁打を放つ小久保選手 |
小久保裕紀選手にとって、復帰後初黒星は悔いが残る1敗となった。
小久保選手「2回に福浦のとき、カウント2-2になって『無理して勝負にいかんでいいぞ』と言おうかと思ったのにマウンドに行かなかった。その自分に腹が立つ。許せない。悔いが残ることはもう絶対にしない。」
主将が唇をかみしめたのは、先発岩崎投手が先制弾を浴びたシーン。5回までに高山郁夫投手コーチがマウンドに来たときも含め、6度投手のもとへ励ましに向かったが、その場面だけは行っていなかった。選手を束ねる男として、行動しなかった自分を責めた。
バットでは気を吐いた。この日、打線で唯一マルチ安打の2安打。それでも、ロッテ先発マーフィー投手に8回無得点だったことも、自身への怒りを増長させたに違いない。「打者は投手を引きずりおろすのが仕事」。主将として、もう後悔するようなゲームは決してしない。