2010/07/15 (木)

小椋投手、自己最多となるシーズン4勝目

6回を4安打無失点に抑え4勝目を挙げた小椋投手
6回を4安打無失点に抑え4勝目を挙げた小椋投手
4回表無死、先制ソロ本塁打を放った小久保選手をハイタッチで迎える小椋投手
4回表無死、先制ソロ本塁打を放った小久保選手をハイタッチで迎える小椋投手
小椋真介投手が自己最多となるシーズン4勝目を挙げた。6回4安打無失点で、6月2日ヤクルト戦以来42日ぶりの白星。杉内俊哉投手と和田毅投手の2枚看板以外の先発投手が勝利したのは、6月24日の日本ハム戦(山田大樹投手)以来16試合ぶりだ。ようやく壁を打ち破った左腕は、今季の楽天戦10イニング無失点と鷲キラーぶりをみせつけた。

グラウンドに降り注ぐ雨さえ、自己最多4勝目を祝うシャワーに思えた。42日ぶりとなる勝利のハイタッチに加わり、小椋投手が白い歯を見せた。「素直にうれしい」。シャイな左腕が満面の笑みとともに、率直な気持ちを打ち明けた。

雨にも負けず“穴”にも負けず、思い切って腕を振った。直球は最速152km/hをマーク。唯一、ヒヤリとさせたのは5回のアクシデントぐらいだった。先頭草野選手への2球目を投じた直後、マウンドの穴に足を取られて右足首をひねった。「右投手の(掘った)穴にはまった。多少痛かったけど、ゲーム中なんで大丈夫だった」。顔をしかめても、アドレナリンに満ちた脳裏には、降板という選択肢は浮かばなかった。6回までわずか被安打4、毎回の7三振を奪う快投で前夜のショックを振り払った。

現状に満足などしない。目指すはもっと上だ。「たくさんチャンスをもらっているんで、何とか数多くチームに貢献したい」。今季の小椋投手は目の色が違った。キャンプ初日のブルペンで、いきなり101球を投げ込んだ。球数はチーム最多だったが「レベルが低い(中でのトップ)ですから」と言い切り、ほおを緩めることすらなかった。昨季までのプロ通算11年間で、白星は08年に挙げた3勝だけ。危機感を胸に、先発ローテの座をつかんだ。

チームにとっても大きな1勝だ。杉内投手と和田投手以外で先発投手に白星がついたのは、6月24日の日本ハム戦(山田投手)以来16試合ぶり。2人に頼りきりだった苦境をようやく打開した。前日13日にはエース杉内投手で痛い星を落としただけに、秋山幸二監督も「今日は真介だろ。いい投球をしてくれた。ずっと安定してるよな」と目を細めた。ホークスの屋台骨を支える2枚看板に加えてもう1人、同じ29歳の頼もしきサウスポーが名乗りを上げた。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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