2010/07/22 (木)

オーティズ選手、本塁打王の座を奪い返す2打席連続のアーチ

5回裏1死、オーティズ選手は左越えソロ本塁打を放つ
5回裏1死、オーティズ選手は左越えソロ本塁打を放つ
3回裏1死二塁、オーティズ選手は左越えに逆転の2点本塁打を放ち川崎選手に迎えられる
3回裏1死二塁、オーティズ選手は左越えに逆転の2点本塁打を放ち川崎選手に迎えられる
さすがオー様!オーティズ選手が2打席連続の本塁打を放った。3回に逆転の22号2ランを放つと、5回にもリードを広げる23号ソロ。4月30日ロッテ戦以来、今季2度目の2打席連発で、オリックスT-岡田選手から一夜にして本塁打王の座を奪い返した。左翼守備でもハッスルプレーで失点を防ぎ、攻守に大活躍。タイトル奪取、そしてV奪回へ向け、会心の前半戦フィニッシュだ。

これがキングだ。オーティズ選手がよみがえった。両手の人さし指を天に突き上げる「オー様ポーズ」が、いつもに増して頼もしく映った。「1本より2本。2本よりチームの勝利だよ」。何にも勝る白星を手にして、人なつっこい笑みがはじけた。

まずは1-2とリードされた3回だ。1死二塁から西武平野投手のスライダーを仕留めた。身長177cmの肉体を目いっぱいに使ったフルスイング。打球を見送るまでもない。両手に残った感触が、その行方を物語っていた。左翼席中段に飛び込んだ逆転の22号2ラン。「打つべき球を見逃さず、しっかり芯でとらえることができた」。真っ赤に染まったドームを燃え上がらせた。

さらに、3-2とリードした5回だ。無死一塁から本多雄一選手が盗塁死した直後の1球を仕留め、嫌な流れを吹っ飛ばした。今度の餌食は岡本篤投手のチェンジアップだ。「完ぺきだった」。再び乾いた快音が響きわたる。高々と舞い上がった打球は、またも左翼席中段へとアーチを描いた。

“予告弾”でもあった。1本目の本塁打を放った後に広報を通じて「次の打席も仕事をしてチームに貢献したい」とコメント。まさに有言実行。直後の打席で大仕事をやってのけた。2打席連続アーチは4月30日のロッテ戦以来で今季2度目。前夜に2発を放ったT-岡田選手を抜き、単独の本塁打王に返り咲いた。「互いにいい競争をしていければいい」と余裕の構えだ。

決して万全の状態ではなかった。16日のオリックス戦で負傷した右足親指にはまだ痛みが残る。この日の試合前には秋山幸二監督も「まだ足が良くないからな」と心配していた。だが、グラウンドに立てば関係ない。守備でも4回2死二、三塁のピンチで、片岡選手のライナー性の打球に体を前に投げ出してダイビングキャッチ。献身的なプレーが光った。「チームに貢献できてよかった」。心強い背番号49。180cmに満たない小柄な体でも、存在感は抜群だ。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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