2010/07/27 (火)

小久保選手、V奪回に向け400発宣言

スプレー缶が顔面直撃?…ではなく、スプレー缶を放り投げる小久保選手
スプレー缶が顔面直撃?…ではなく、スプレー缶を放り投げる小久保選手
小久保裕紀選手が、V奪回に向け400発宣言だ。27日の楽天戦(熊本・藤崎台)でシーズン後半戦が開幕。通算395本塁打の小久保選手は8月中の大台達成を胸に、チームを勢いに乗せる決意だ。首位西武とは、わずか0.5ゲーム差。主将のバットがV奪回への切り札となる。

小久保選手がカウントダウンの1本1本を、優勝への足跡にする。シーズン後半戦開幕前日。400号達成への思いを言葉にした。「早く400号が打てるように頑張るわ」。ここまで通算395本塁打を刻んできた。過去15人しかいない大台超え。27日の楽天戦で勝てば0.5ゲーム差で追う西武に代わって、首位の座につく可能性がある。偉業への歩みを加速させるには、もってこいの舞台だ。

データも後押しする。小久保選手は今季楽天戦で打率3割1分8厘、3本塁打の好成績。27日先発の岩隈投手とも相性がいい。4月3日の対決では今季1号アーチを放つなど、8打数3安打で対戦打率3割7分5厘。愛用するiPadには自身の打撃映像を取り込んでいるだけに、豪快アーチで再出発するイメージは出来上がっているはずだ。

藤崎台県営野球場で岩隈撃ちを実現すれば、もう1つの快挙に王手がかかる。小久保選手はここまで28球場で本塁打を記録。8月3、4日にはノーアーチの旭川で日本ハム2連戦がある。過去7人しか達成していない30球場制覇弾への挑戦権を手にすることになる。

体調は万全だ。今季は4年ぶりに球宴に出なかった。前半戦最後の2試合では試合前練習でノックを回避するなど疲労があったが、球宴期間中にはバーベキュー大会を催すなど心身ともにリフレッシュ。さらに、大一番を前にテンションはマックス。この日の朝、待ちに待った新車を納車。今年3月に予約した新型ポルシェ・カイエンターボだ。車好きの小久保選手にとって、何よりの励みに違いない。

月間5発を最低ラインとする主将だけに8月中の大台突入をもくろんでいる。だが、自らの記録のためではなく、チームのために打つ。チームは昨年まで4年連続で9月に月間負け越し。夏場過ぎの失速がV逸続きの最大要因。今季も球宴明け50試合で明暗が分かれる。だからこそ、ベンチの士気を盛り上げる豪快弾で、弾みをつけるつもりだ。「いよいよ、始まるな。連勝を伸ばしたい」。エンジン全開で、優勝への先導役となる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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