2010/08/05 (木)

秋山ホークス、悪夢の連敗も首位攻防戦に意気込む

3回裏1死一塁、田中選手の飛球を捕る際に右足を痛めたオーティズ選手
3回裏1死一塁、田中選手の飛球を捕る際に右足を痛めたオーティズ選手
6回裏2死、中田選手に本塁打を浴び、ぼうぜんとする和田投手
6回裏2死、中田選手に本塁打を浴び、ぼうぜんとする和田投手
これはスタルヒン氏の呪い!?北海道・旭川で“足”をすくわれた。和田毅投手が自己ワーストの4被弾で6失点を喫した。練習時から不安を抱いていたマウンドの軟らかさに苦しみ、本来の低めを突く投球ができなかった。スタルヒン球場で7月11、13日以来の2連敗。

北の大地に吹く涼やかな風も、和田投手にとっては心地よいはずがなかった。ガッツポーズで本塁を踏む日本ハム中田選手の姿をうつろな視線で見つめた。自己ワーストとなる4発目の被弾。ここまで18戦でわずか5本塁打しか許していなかったアンチ・アーチストが、6イニングで4本のフェンスオーバーに屈した。

チームは連敗。自身の連勝も4で止まるまさに旭川の悪夢。300勝投手スタルヒン氏の足跡を振り返るパネルを横目に歩きながら、重い口を開いた。

和田投手「今日は悪かったですね。低めに投げられることが少なかった。それ(浮いた球)をことごとく打たれてしまった。」

悔しさを押し殺し、気丈に振り返った。言い訳も口にしなかった。助っ人大投手の名前をつけてはいるが、プロ野球も年に数試合しか開催されないローカル球場。和田投手にとっては今季初登板となった地方球場の「特性」が影響したのは明らかだった。

2日の同球場での練習では実際にマウンドから投球練習を行った。足元の土が軟らかくえぐれやすいことを球場スタッフに指摘。「投げやすくしてもらえるように伝えました」。要望を受け、3日の試合後も地面を踏み固める作業が行われたが、一朝一夕で不安が解消されるほどの大きな変化はなかった。

序盤から球が浮く場面が目立った。回を追うごとに足場は緩み、3回にオーティズ選手が負傷退場した直後の2死一塁から森本選手に右中間を破られる適時二塁打で先制を許した。中盤からワインドアップをやめて制球を取り戻そうとしたが、実らなかった。4回に糸井選手、5回に大野選手、6回には小谷野選手と中田選手に計4本のアーチをかけられた。いずれも着弾点は外野芝生席の下部。両翼95mの狭い球場にも泣かされた。高山郁夫投手コーチは「(地方球場で)不慣れな面もあったと思う」と、かばった。

秋山幸二監督の足取りも重い。「和田は珍しく淡泊だったな。今日は(球が)高かった」と首をかしげた。チームは約3週間ぶりの連敗。前日は田上秀則選手、この日はオーティズ選手と主力が負傷交代するなど、アクシデントも続いた。旭川での2連戦は、後味の悪い結末となった。明日6日からは2位西武との首位攻防戦。敵地で正念場の3連戦を迎える。
関連リンク > 、 、 、 、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:日刊スポーツ新聞西日本

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 秋山ホークス、悪夢の連敗も首位攻防戦に意気込む