2011/09/13 (火)
イベント

「ホークス応援ラッピング新幹線」が誕生

9月12日(月)「ホークス応援ラッピング新幹線」が誕生、その制作過程から運行開始までを紹介します。

熊本総合車両所でのラッピング作業

9月11日(日) 午前0:40 その日の運行を終えた800系が、JR九州の熊本総合車両所に戻ってきました。真夜中の闇にヘッドライトの明かりだけが見える車体がゆっくりと、作業を行う車庫に近づいてきます。洗車場から車庫までの数百メートルの距離を10分以上かけて入庫が完了しました。

車庫に入った800系。機器類が停止。静けさの中で作業を待ちます。

すでに準備されている車体に貼られる大型グラフィックステッカー。このステッカーは航空機にラッピングするものと同じもので、高速走行にも耐えられる特殊なものです。どの車両に貼るステッカーなのかわかるように車両番号が書かれています。

午前1:00 ラッピング作業が始まりました。
ラッピングは1車両ずつ片側に選手が2箇所、応援隊長お父さんが1箇所、さらに「燃えるんダ!」のロゴがデザインされています。
まずは貼る場所の確認。図面を元にステッカーを各車両に配置します。

次に所定の場所に位置を合わせて仮止めします。1つのステッカーを2人~3人で貼っていきます。

仮止めのまま窓に重なる部分に線を引き、一旦はずして透明な窓型のプレートを使いカットします。

ステッカーの型ができたら、仮止めの位置に戻し、上の部分から裏の剥離紙をはがしていきます。はがしながら空気が入らないように表面をヘラで貼って行きます。この作業がもっとも難しく、慎重に時間をかけて行います。

裏の剥離紙を全てはがしたら、表面を覆っているアプリケーションと呼ばれる和紙をはがします。きれいに車体に貼られたステッカーが姿を現します。

ステッカーが貼られた車体の表面をチェックして完了です。
作業員は熟練のスタッフ。次から次へ慣れた手つきで貼って行きます。実はこの作業、ステッカーを製造したメーカーの方が立会いのもとに入念なチェック体制で作業を行います。超高速で走行する新幹線の表面に貼るため、正確かつ安全に貼り付け作業を行わなくてはならないからです。

午前3:00 6車両の片側を貼り終えました。片側で約2時間。一旦休憩して反対側の作業に入ります。反対側も同じ配置なので、作業時間は約1時間半で完了です。

午前5:30 図面と車体を確認し全ての作業が完了。ついに「ホークス応援ラッピング新幹線」が完成しました。

いよいよ運行開始(熊本~博多 つばめ330号)

ラッピング完了後に整備を終え、朝7:29に熊本総合車両所を出た「ホークス応援ラッピング新幹線」は、熊本駅でお客様の前にお披露目となりました。出発は熊本駅 7:47発 博多行きの「つばめ330号」。朝日を浴びて熊本駅のホームに姿を現した「ホークス応援ラッピング新幹線」。いよいよ運行が始まります。

8:38 つばめ330号は無事博多駅に到着。月曜日の朝、博多駅のホームには通勤通学の方が数多く、「ホークス応援ラッピング新幹線」の姿を見るや否や、選手のステッカーにカメラを向ける方や、各車両を見渡す方など、ホームに入ったその姿は注目の的となりました。
8:55 「ホークス応援ラッピング新幹線」はさくら407号として再び鹿児島中央に向けて出発しました。

「ホークス応援ラッピング新幹線」は、10月16日(日)までの期間、博多~熊本~鹿児島中央間を運行、ホークス終盤戦「燃えるんダ!」の応援企画として、九州のホークスファンを乗せ、リーグ優勝そして日本一を目指しホークスとともに走り続けます。

「ホークス応援ラッピング新幹線」の運行スケジュールは、JR九州の専用ホームページでご案内しています。


2011年9月13日掲載
山口 憲治(ホークスオフィシャルメディア)

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