11月11日（金）、翌日の12日（土）に開幕するコナミ日本シリーズ2011に向けての前日全体練習をヤフードームで行いました。約2時間の練習ではフリー打撃を行ったり守備の連係など確認したりして、各自が万全の調整を行いました。

また、小久保裕紀選手と内川聖一選手がコナミ日本シリーズ2011への意気込みを話しました。

小久保選手自身にとっては2000年以来のシリーズ出場（2003年は故障のため欠場）となり、「ワクワクしています。この時期に真剣勝負が出来るのは2球団だけ。誇らしげなことです」と笑顔。「あのときは王監督（当時）と長嶋監督（当時・ジャイアンツ）の対決で物凄く盛り上がった。ただ、自分自身は故障で不完全燃焼だったし、チームも敗れた。負けて分かったのは、負けるとシーズン（優勝）の価値が消えてしまうと感じたこと。必ず日本一にならないといけない」と強い決意を口にしました。

また、主将としてチーム全体については「日本シリーズ初体験の主力も多いが、逆に怖いもの知らずで戦える。特に松田（宣浩選手）などは初戦で打てばそのまま『シリーズ男』になるのではないでしょうか。シーズンと同様にベテラン、中堅、若手が噛み合えばいい」と自信をのぞかせました。そして、コナミ日本シリーズ2011への思いを聞かれた小久保選手は「クライマックスシリーズは自分自身が涙するような熱い戦いだった。あのような試合を1試合でも多くやれば、ファンの人たちも喜ぶと思う。そして、ことしは東日本大震災がありました。被災された方々にも勇気と元気を与えられるような、野球っていいなと思ってもらえるような試合がしたい」と熱く語りました。

内川選手もまた初めてのシリーズ出場に「ワクワクしています。本当に待ち遠しかった。早く試合を始めたい」と心躍らせています。対戦相手のドラゴンズについては、昨季までセ・リーグに在籍していたために対戦経験は豊富です。「チーム全員が勝ち方を知っている。また、相手の嫌なところを突くのが上手いチーム」と警戒を強めますが、「シーズン中と同様に初球からガンガン振って、前を向いてガツガツやっていく自分のスタイルでいきたい」と充実の表情で話しました。また、クライマックスシリーズでMVPを獲得したこともあり、連続MVPへの期待もあります。「日本一が一番の目標。でも、自分の役割では、自分の活躍がチームを勝利に近づく方法。プラスアルファとしてMVPも獲れれば嬉しい」と話しました。