

強い! 3月31日(土)のバファローズ戦(ヤフードーム)は見事な逆転勝利で開幕2連勝だ。
鷹の新リーダーがやってくれました。1点を追うラッキーセブンの7回裏、2死満塁の大チャンスで本多雄一選手が試合をひっくり返す走者一掃の3点二塁打を放ちました。
「選手1人1人が繋いでくれた。その気持ちが僕に伝わってきた。とにかくヒットになってくれという思い。打席では打ちたい、打ちたいという気持ちだけですよ」
お立ち台で満面の笑みを浮かべた本多選手。しかし、この逆転打は、プロ野球選手としての執念と熱い気持ちで打った一撃でした。
前日の開幕戦。同じく7回裏の打席で右ひざに自打球が直撃し、激痛に苦しんでグラウンドに倒れ込みました。コーチ陣やトレーナーが心配して駆け寄る中、本多選手ははっきりと「大丈夫です」と口にします。その後セカンドゴロを打って一塁を駆け抜けましたが、その言葉をそのまま受け止められる状況ではありませんでした。
帰宅後は一晩中アイシングを施し、迎えたこの日。「思ったほど痛みはありません」。本当なのか…。しかし、その短い言葉は、言い訳をしないという気持ちの表れです。
「シーズンを通して試合がある中で、(体を)痛みにも慣れさせていかないといけない。痛いから試合に出ないというのは…。プロ野球選手なのだから少しくらい痛くても試合に出ないといけない」
その気持ちはチーム全体にも伝わり、逆転打の時には昨季終盤のようにベンチを飛び出して大喜びする選手もいました。
「まだ2戦目なのに(笑)。でも、ホークスにはだから一体感や団結力がある。ああいう表現は良いと思います」
一部主力選手を欠く中で迎えた開幕ですが、昨年もチーム力で日本一まで駆け上がったホークス。その中でこの日も岩嵜翔投手が初の開幕ローテというプレッシャーをはねのけて今季1勝目をマーク。途中出場した福田秀平選手は三盗を決めて早くも今季2盗塁と若手がノビノビとプレーをしています。
開幕前に小久保裕紀選手が話していたように「今季のホークスも強いと思わせる野球」を体現し、大きな2連勝を勝ち取りました。